2017年9月5日号
17 台が巡行
7日から「角館のお祭り」

photo  軽快な飾山囃子にのって山ぶっつけが繰り広げられる「角館のお祭り」は7日から9日まで3日間の日程で夜を徹して行われる。今年、曳山は17台が登場する。
 「角館のお祭り」は国の重要無形民俗文化財に登録されている祭典。昨年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録が決定した。曳山はナラの堅木を組み上げた物で総重量は8dにもなる。
 曳山の上部は岩山を模し、歌舞伎の名場面や武者人形で飾る。中央は小太鼓、横笛、三味線などで構成された囃子方が、舞台部分は「拳ばやし」や「三本竹」などの曲に合わせ奉納舞を披露する踊り子が同乗する。
 初日の7日は午後4時から、のろし花火を合図に岩瀬にある神明社に17台の曳山が参拝に向かう。若者や小若の「オイサー!オイサー!」の掛け声と共に参道に並ぶ光景は圧巻だ。
 8日は午前10時から旧殿様の佐竹北家に上覧。武家屋敷通りに曳山が集合するだけに、観光客の人気を呼んでいる。夜には本番前の前哨戦として仙北市役所角館庁舎前や立町ポケットパーク、地酒のふじた前など計7ヵ所で「観光用山ぶっつけ」が繰り広げられる。
 8日から最終日となる9日にかけて薬師堂への参拝が行われる。他の曳山とぶつかり合わないように回るのが基本行動だが、狭い地域だけに双方が出会う機会が多いのも事実。その際は黄色いタスキをかけた交渉員同士が曳山の目的や優先権を巡って話し合う。
photo  また、丁内には「張番」と呼ばれる役所がつくられる。おみこしを迎え安全加護を願うほか、曳山の入丁、通行の許可を与える権限を持つ。
 曳山は「上り山」と「下り山」がある。神明社、薬師堂の両神社への参拝、佐竹家への上覧、丁内の張番に向かう時が「上り山」となり通行の優先権を得る。
 一方、「下り山」は参拝が終わった曳山で、道中囃子を演奏する。小太鼓がテンポ良く打ち鳴らされ、笛が軽快な音色を奏でる。
 双方とも「上り山」だったり、「下り山」の場合は対等の立場となり、相手を乗り越えてでも通らなければならない。交渉するが、決裂となった瞬間から戦闘態勢に入る。
 曳山の上にいる先導の若者が責任者の合図で笛を鳴らし、提灯を振って合図を出す。それに合わせ、若者達が喚声をあげながら山を渾身の力で押し出す。
 鈍い音を立ててぶつかり合う曳山、互いに死力を尽くしての戦いは見物客を興奮のるつぼへと導く。
 豪快な祭りとだけあって、この祭りだけは欠かさず参加する市民も多い。

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※写真は
「ぶつかり合う曳山(昨年写す)」
「手踊りを披露(昨年写す)」
「優先権を主張する交渉員(昨年写す)」
「上覧を待つ曳山(昨年写す)」
詳しくは2017年9月5日(火)号をご覧下さい。
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