2020年2月13日号
幻想的に彩る
上桧木内の紙風船上げ

photo  仙北市西木町上桧木内地区の小正月行事「紙風船上げ」が10日、市紙風船館隣の特設会場で開催された。五穀豊穣や無病息災などの願いが込められた大小約100個の紙風船が打ち上がり、夜空を幻想的に彩った。上桧木内紙風船上げ保存委員会(阿部明雄会長)主催。
 紙風船上げは江戸時代の化学者である平賀源内が阿仁銅山の技術指導に訪れた際に熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたと言われている。戦争を挟み一時期中断していたこともあったが、住民有志の熱心な取り組みによって1974年に復活。現在では県を代表する冬の風物詩となっている。
 地区内8つの集落では昨年11月初めから、住民らが休日を利用して和紙の裁断や絵柄の選定、絵付けなどの一連の準備を協同で進めてきた。今年は開催の1週間前に会場周辺の積雪が50aほどしかなかったため、安全面を考慮して火を点けずに飛ばすなどの対応を検討していた。しかし、その後のまとまった降雪で積雪が1bを超えたことから内容に変更はなかった。
 会場ではふるさと芸能発表でお囃子や手踊り、音楽ライブが行われたほか、地域住民らによる屋台と紙風船に願い事を書き込むコーナーなどが設けられ、賑わいを見せた。
 打ち上げは午後6時のカウントダウンを合図にスタートした。高さ約6bの紙風船をガスバーナーで熱風を送って膨ませ、空気の入り口に取り付けた布玉に着火。美人画や武者絵と「皆が健康で穏やかに過ごせますように」などの文字が幻想的に浮かび上がり、ゆっくりと揺れながら夜空に舞い上がった。
 このほかにも今年の干支であるネズミ、東京オリンピックをイメージしたデザインや高さ約12メートルの巨大な作品など形や図柄に工夫を凝らしたユニークな紙風船が次々と打ち上げられた。集まった多くの観衆は歓声を上げ、夜空に浮かぶ灯りが見えなくなるまでじっと見守っていた。
 保存委員会の阿部会長は「高齢化が進み、紙風船に携わる人が減っているなどの課題は多くある。今後も自分達が楽しく、来て頂いた人にも喜んでもらえるような行事にしていきたい」と述べた。

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※写真は
夜空に浮かぶ紙風船
願い事を記す
昼風船上げ
ミニ紙風船の販売も



詳しくは2020年2月13日(木)号をご覧下さい。
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