2021年2月25日号
大仙市定例市議会 老松市長が施政方針演説
49議案を上程


photo  大仙市の定例市議会が22日開会し会期を3月17日までの24日間と決定。老松博行市長が施政方針演説を行った。その後、任期満了に伴う人権擁護委員の推薦に関する人事案3件を同意。押印を求める手続き等の見直しのための条例案や2020年度一般会計補正予算案など49議案を上程した。
 施政方針演説で老松博行市長は新時代に向けた農業振興策の強化のうち、稲作については「米価の維持や農業所得の向上を図るため、生産調整の実効性の確保に努めるとともに、高品質米や地域の特色ある米づくりを支援し、需要に基づいた米の生産を推進するほか、本県の新たなブランド米として期待される『サキホコレ』の普及と産地化を目指していく。また農地集積・集約化による経営規模の拡大や経営コストの削減、農業所得向上を図っていくため、稲作に主体的に取り組む経営体に対し、水稲作業用機械の導入を支援していく」と述べた。
 また「今年は大仙市にとって未来に向けて新たなスタートを切る大切な年になると思っている。人口減少対策や地方創生、感染症から市民を守るための対策やコロナ禍からの経済・産業の復興、感染拡大に端を発したパラダイムシフトへの対応など数多くの課題が山積しており、今まさに未来の創造に向け『大きな変化』が起こる分岐点に立っているものと考えている。『大きな変化』に恐れず、未来の創造に向けたチャンスに変えていくという強い決意のもと、みなさんと手を携えながら現下の困難を乗り越えるとともに『市民の皆様の幸せ』と『大仙市全体のさらなる発展』に向けて『だいせん創生』に全力で取り組んでいく」と話した。
 このほか演説によると、健康寿命の延伸については、「健幸まちづくりプロジェクト」を柱の一つに据え、積極的に展開していく。多くの市民に参加してもらえるようプロジェクトの周知徹底を図るほか、市内企業への働きかけや小中学生への活動量計の配布、各種イベントの開催など、参加拡大に資する取り組みを強化していく。
 観光振興については、現在策定中の「第3次大仙市観光振興計画」のもと、観光資源としてポテンシャルが高い「自然」、「農・食」、「文化」、「スポーツ」の4分野と「大曲の花火」が有するブランド力を最大限活用し、プロモーションの強化や受け入れ体制の整備、観光コンテンツの開発の3つを基本方針に観光施策を積極的に展開する。
 消防・防災対策については、大雨による内水氾濫への対策として、大型排水ポンプ車の配備を行うとともに、丸子川・窪堰川の流域3ヵ所に常設排水ポンプを増設するほか、関係機関との連携のもと過去の内水氾濫の分析に基づいた対策の検討を進める。県管理河川の浸水想定区域の見直しや土砂災害警戒区域の調査結果を受け作成した新たなハザードマップを全戸配布するとともに、自主防災組織の活動促進による避難体制の構築に向け、「地区防災マップ」や「マイ・タイムライン」の作成支援に取り組んでいく。
 空き家対策については、空き家の適正管理や利活用を促進する「空き家対策協議会」を新設するとともに、既存の空き家解体補助金の制度拡充を行っていく。この拡充は一定の要件を満たした場合、解体を実施した自治会や自主防災組織などを支援対象に加えるもので、県内では初の取り組み。
 地域公共交通については、市民の意向や交通事業者の意見を聞きながら随時見直しを図っており、今年度から一部地域においてコミュニティバス路線のルート延伸や乗り合いタクシーによるドア・ツー・ドアの実証運行の実施に加え、高齢者等交通弱者の移動支援として交通助成券「のりのりきっぷ」を交付するなど、地域の実情や利用ニーズに即した新たな地域公共交通システムを構築している。今後も現在策定中の「第4期交通計画」のもと「利用しやすさ」、「暮らしやすさ」を念頭に、さらなる充実を目指して取り組みを進めていく。  文化財の保護・活用については、「角間川・川のまち歴史交流の杜事業」の一環として旧本郷家の消防設備工事や家屋修繕工事を進めるとともに、国指定史跡 払田柵跡の外柵南門の整備や国指定名勝旧池田氏庭園の修復を引き続き実施し、貴重な文化財の復原・保存と文化観光資源としての活用促進に取り組んでいく。
 組織機構の再編については、観光・文化・スポーツを一体的に推進する「観光文化スポーツ部」を設置するとともに、移住定住の促進や企業誘致、デジタル・トランスフォーメーションの推進、温泉施設の見直しなど、社会的要請や地域課題に対応した組織機能の強化を進めていく。
 行政手続きにおける押印の廃止については、市民の負担軽減と利便性向上を図るため、国の基準に沿って可能な限り見直しを行うことにし、法令等により義務付けられている一部の手続きを除いて原則廃止とする方針で進めていく。
 上程された議案のうち、史跡の里交流プラザ「柵の湯」条例及び中里温泉条例の一部改正案は、入湯料を現行の大人520円から400円に、小人260円から200円に改定するもの。また回数券(10回)3500円と定期券7000円を新設する。
 一般職の職員の給与に関する条例の一部改正案は、市立大曲病院事業において、新規患者の受入れ体制の強化と患者の入退院を支援するために地域連携医療相談室などを設置するもの。また今後、増加が予想される自立支援通院患者や在宅通院患者への支援強化のために看護部門を強化することに伴い、職員の職務を見直す。
 新型コロナウイルス対策緊急融資基金条例の制定案は、新型コロナの影響による経済対策の緊急措置として行う市が負担する信用保証料及び利子補給の財源に充てるため基金を設置するもの。
 一般会計補正予算案は15億7758万円で補正後の予算総額は566億3035万円。補正による主なものは、担い手確保・経営強化支援事業費5088万円、橋りょう長寿命化対策事業費7554万円、中学校空調設備整備事業費(新型コロナ対策)2億7577万円など。



※写真は
施政方針演説を行う老松市長


詳しくは2021年2月25日(木)号をご覧下さい。
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