2021年3月13日号
夜空に希望の花火
東日本大震災から10年

photo  東日本大震災から10年となる3月11日、各地で鎮魂の祈りが捧げられた。大仙市では大曲ヒカリオイベント広場で追悼式典が開かれ、市や大曲商工会議所、まちづくり会社のTMO大曲、市社会福祉協議会の関係者ら約100人が地震のあった午後2時46分に黙祷を捧げたほか、夜には希望の花火≠ェ打ち上げられた。
 式典で老松博行市長は「東北6県で4万1000人が避難生活を送っているほか、2500人を超える人が未だ行方不明。大仙市にも12世帯28人が避難してきており現在も生活している。一つの区切りではあるが、まだ通過点。決して震災を忘れてはならないという思いを強くしている。今後も被災地と心を一つにして歩みを共にしていきたい」とあいさつ。大曲商工会議所の佐々木繁治会頭は「10年が経ち道路や防潮堤などのインフラ整備は進んだが、商工会議所として会員一人ひとりの企業が立ち直っているかといえば、決してそうではない。取り引きの全てを失い、機材を失い、従業員を失っている。まだ経営の復興には至ってない状況。これからも大曲商工会議所は付き合いのある宮古商工会議所に対して、精神的にでも一生懸命応援できればと思っている」と述べた。
 この後、震災発生時刻の午後2時46分に音花火が10発打ち上げられ、来場者は静かに黙祷を捧げた。
 会場には牛乳パックで作った灯篭「夢灯り」350個が飾られた。夢灯りプロジェクト(橋かおる代表)が制作したもので、辺りが暗くなり震災犠牲者を慰霊する灯りとしてロウソクや発光ダイオード(LED)が灯ると、優しい光が広がった。点灯に合わせ全国で活躍する津軽三味線奏者の黒澤博幸さん(岩手県滝沢市)と市民による追悼演奏も行われた。
 希望の花火≠ヘ午後6時5分、福部内川沿いで約400発が打ち上げられた。同時刻に被災地の大槌町でも慰霊の花火が打ち上げられた。
 大仙市大曲丸子町の男性(70)は「10年という歳月はあっという間だったが、今でも当時の記憶は脳裏にしっかりと残っている。防災意識をもっと高めないといけないし、子ども達にも震災の恐ろしさを伝えていかないといけない」と話した。
 大仙市では震災発生当初から継続的に被災地へ救援物資を届け、岩手県遠野市に市民ボランティア拠点を設けての復興支援、被災者の心のケアなどを目的とした「大曲の花火」や市内温泉施設への招待事業、災害瓦礫の受入れ処理など、市民総参加で活動を展開してきた。これが縁で宮古市との友好交流都市協定締結へと発展している。

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※写真は
夜空に打ち上がる希望の花火
追悼式典であいさつする老松市長
優しい灯りを放つ夢灯ろう
黙祷を捧げる市民


詳しくは2021年3月13日(土)号をご覧下さい。
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