2022年1月29日号
「大曲の梵天」学ぶ
大曲中で講演会

photo  毎年42歳の厄年を迎える男達が、約1年かけて梵天に使う木の伐採から製作、街中を巡行し、五穀豊穣や厄払いを祈願して神社に奉納する「大曲の梵天」。この梵天について学ぶ講演会が25日、大曲中学校で開催され、翠嵐学年の2年生257人が伝統ある梵天事業の歴史や意義などについて学んだ。
 本来は年代会会員が訪れ、集会形式で講演する予定だったが新型コロナウイルス感染拡大により警戒レベルが3に引き上げられたことから中止に。同校教諭で大曲昭和53年会の小松真人さんと今年の当番年代会である大曲昭和56年会の福原堅志さんの2人が講師となり、急遽リモートで各教室に映像を配信する形で実施した。
 秋田の梵天について講師の2人は「県内約250の地域で毎年開催されている厄払い行事。元々、古代では豊作祈願のまつり。時代と共に五穀豊穣、厄払い、商売繁盛、安全祈願などの要素も加わった。ぼんでんの語源は、古語の『ほで』であり、『秀でる』という意味がある。この『ほで』がなまり、変化したと考えられる」と述べた。
 大曲の梵天については「男42歳の厄年に行われる一生に一度の年代会梵天。厄年になる年代が担う梵天は県内で大曲だけ。梵天事業には地域の厄を吸い、自らの厄とともに梵天を諏訪神社に奉納するという目的がある」と述べた。
 恵比寿俵については「稲わらを編んで製作する。梵天とともに巡行し、家内安全・五穀豊穣を祈って神社へ奉納する」と紹介した。
 また「完成した梵天と恵比寿俵を携え、会員宅や恩師、地元企業など約430ヵ所を訪問するのが梵天の巡行。その際、梵天唄を披露し、代表者が諏訪神社の名代となり、家内安全や五穀豊穣などを祈願し、お祓いする。祓った厄は、神様が宿った梵天に吸い取ってもらい、自分達の厄とともに諏訪神社に奉納し、お祓いをしてもらう」と述べた。
 梵天事業の集大成は2月26日の梵天奉納。「奉納日は大曲農業高校前から浜町交差点の上丁と大曲駅前から浜町交差点までの下丁に分かれ、通り沿いの店舗などの巡行を実施する」と説明。生徒達には昨年の奉納の様子を映像で見てもらった。
 このほか講演では、梵天に使用する木材を伐採する「伐採の儀」や完成した梵天と恵比寿俵を関係者に披露し、完成を祝うと共に今後の巡行に向け気持ちを新たにする「完成披露の儀」などの映像も流された。
 佐々木悠佑さん(14)は「一生に一度の梵天事業に込めている気持ちが強く感動した。小学校のときに梵天唄を聞いたことがあって、独特の低い音を出すのが上手で印象に残っている。まだ先のことで実感はないが、しっかりと伝統を引き継いでいきたい」、野如珠さん(14)は「吹雪の中、諏訪神社を目指して歩く姿が格好良かった。まだ先のことなので実感はないが、上手に男性陣をサポートできるように頑張りたい」と話した。

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※写真は
梵天事業を紹介する小松さん(左)と福原さん
真剣に聞く生徒達
各教室にリモートで実施


詳しくは2022年1月29日(土)号をご覧下さい。
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