2023年7月4日号 |
活発に意見交換
さくまろ館で市政懇談会
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大仙市議会は6月26日、市役所仙北庁舎に隣接する市史跡の里せんぼく「さくまろ館」で市政懇談会を開催した。
市議会議員や地域の住民、関係者など約30人が出席。活発に意見が交わされた。
市議会では、議会を身近に感じてもらうための取り組みとして、平成24年度から議員と市民が情報および意見交換を行う市政懇談会を開いている。
今回は市内11か所で開催。市政全般にわたる質問や意見、要望等を受付けたほか、地域ごとにテーマを設けて議論を掘り下げた。
大仙市議会の佐藤芳雄副議長は「本会では、議会の活動状況の報告や令和5年度予算の説明を行うとともに、各地域でテーマを設けて、より深く皆さんと意見交換を行いたいと考えている。頂いた意見は議会に持ち帰り、今後の市政や議会活動に反映していく」とあいさつした。
議員から、議会の活動状況や今年度予算等の報告があった後、住民らとの意見交換が行われた。
当地域のテーマは「多目的人工芝グラウンドの活用」。1日にオープンした堀見内の仙北ふれあい公園多目的人工芝グラウンド「ふれあいスポーツランド ソラーレ」について、参加者から様々な意見や質問が飛び出した。
「市としてどのような活用を考えているか」との質問に、本間輝男議員は「市民の健康増進を第一に考え、サッカーやグラウンドゴルフ、野球など多目的に使ってほしいという市長の思いが我々議員にも十分伝わって推進した事業。ただ、冬期間使えないというリスクもある。人工芝の耐用年数は10年とも言われ、10年後に人工芝の買い替えが発生する懸念もある」と説明。リスクも背負うが、市民の健康を第一に考える施設が当地にできたことは良いこと、との見解を示した。
「どのくらいの稼働率で採算が取れるか」の問いに、大山利吉議員は「現在の申込み状況から考えると、1日のオープンから雪の降る11月下旬までに、約2万人の利用者を想定している。現在、週末の申込みはほぼ満杯状態で、かなりの利用申し込みが見込める。今のところお答えできるのはそこまで」と語った。
「Bリーグを呼べば相当の集客が望めるのでは」の意見に、本間議員は「市民のためを第一に考えて作ったため、当グラウンドには観覧席がない。今年の11月まで市直営でやるのは、維持管理費や電気代がいくらかかるか、ナイター設備の利用者がどのくらいいるかなどの積算を行うためで、その実態はまだつかめていないというのが本音ではないか。今年は、来年度の本格的な指定管理にむけた準備期間と捉えてほしい」と話した。
「利用料金がわかりにくい」、「冬場の圧雪が可能であれば雪上サッカーやグラウンドゴルフに活用できるのでは」といった意見が聞かれたほか、「仙北地区には公園やトイレ施設が少ない」との意見も出された。これに対し本間議員は「1年に1000人ずつ人口が減っている中、もう15年もすれば人口は5万人位になるとの見込みで、財政規模はおそらく400億円を切るくらいに縮小される。当地区では比較的、各地域の自治会で集会所の維持管理を行っているが、維持管理費のほとんどを市が負担している地域もある。これでは市の財政が持たない。自治会等に移管していかなければ地方行政が大変という時代にきている。住民の支援を得ながら維持管理していく時代が必ずくるということを理解いただきたい。市民と行政、議会が協議する場が必要な時期にきている」と述べた。
※写真は
出席した議員ら
活発に行われた意見交換
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