2023年8月19日号 |
5年ぶりの大きな輪
第39回ドンパン祭り
|
大仙市中仙地域の夏祭り「ドンパン祭り」が16日、中仙庁舎前のドンパン広場で開かれた。県内外から4万5000人が訪れ、大きな輪を作ってドンパン踊りを楽しんだ。
ドンパン祭りは「円満造甚句」が元唄の「ドンパン節」に合わせて、踊り手が大きな輪を作って踊る「ドンパン踊り」をメインとした祭り。民謡「ドンパン節」発祥の地として県内外に広くPRしようと始まったもので、今回で39回目。
円満造甚句の作者は旧中仙町豊川の大工だった高橋市蔵さんで俗名を円満造さん≠ニいう。円満造甚句の踊りは豊成小学校の子ども達が受け継いでいる。
そして昭和10年ごろ、この唄を民謡の編曲家の故・黒沢三一さんが大衆向きの歌いやすい調子に編曲したのが「ドンパン節」だ。
開会式でドンパン祭り実行委員会の小山緑郎実行委員長は「5年ぶりの開催を嬉しく思っている。ドンパン節の里、中仙を広くPRするとともに郷土芸能、文化を大切にしながら、ドンパン祭りを継承していきたい」とあいさつした。
まつり前半は、中仙小の「長野ささら」、清水小の「黒土神楽」、豊成小の「円満造甚句」と「小沼山の詞」など伝統芸能や、郷土民謡フェスティバル、長野ささら・東長野ささらの競演、東今泉八幡太鼓などが行われた。
辺りが暗くなり始めると、どっと人出が多くなった。会場内に大きな輪を作っての「ドンパン踊り」。法被を着た関係者を中心に、市民らも一緒になり1000人を超える人が踊った。
祭りが最高潮を迎えたのはドンパン節をロック調にアレンジした「ロックドンパン節」。会場には舞台が用意され、ドンパン娘£Bが華麗に踊った。その周りを囲うように市民も激しく体を動かすと熱気に包まれた。
祭りの最後を飾ったのは花火ショー。「光に見つけよう世界の平和」と題して、色鮮やかな花火が打ち上がり、来場者は夜空を見上げながら拍手を送っていた。
ドンパン祭りは、2019年は台風による大雨、20年と21年は新型コロナウイルス、22年は再び荒天により中止しており、今年5年ぶりの開催となった。
※写真は
ささら舞も
桜秀心舞によるよさこい演舞
あいさつする小山実行委員長
リズムに合わせて踊る
ロックドンパンを激しく踊るドンパン娘
大きな輪を作ってのドンパン踊り
|
|