2024年5月16日号
実現に向け機運高める
新仙岩トンネル整備促進大会

photo  JR東日本が秋田新幹線の秋田、岩手県境の新ルートとして検討を進めている「新仙岩トンネル」の整備促進大会が9日、仙北市角館町のグランデールガーデンで開催された。沿線自治体や商工観光団体の関係者ら約130人が出席し、トンネル整備の早期実現を目指して更なる機運の醸成を図った。
 促進大会は大仙市や仙北市、盛岡市など沿線7市町などでつくる秋田新幹線新仙岩トンネル整備促進期生同盟会(会長=老松博行大仙市長)と秋田県の共催。佐竹敬久県知事は「秋田新幹線は本県と首都圏、盛岡や仙台などを結ぶ交通の大動脈として産業や経済活動、観光や県民生活の際の重要な社会インフラであり、平成9年の開業以来、県政の発展に大きく寄与している。トンネル整備計画は防災・減災、国土強靱化に繋がるもので私自ら計画の重要性を直接訴えてきた。国に財政支援を改めて要望する」とあいさつした。
 秋田新幹線新仙岩トンネル整備促進期生同盟会の老松博行会長は「現在のルートは急峻な奥羽山脈の山岳地帯を横断するため豪雨や豪雪、強風などの自然災害に加え、野生動物との衝突による遅延や運休のリスクを常に抱えておりその解消が喫緊の課題となっている。活動を通じ新たなトンネルに対する理解の広がりや機運の高まりを感じている。秋田県と東日本旅客鉄道の覚書に基づく計画の具体化に向けた調査が順調に進捗していると聞いており、整備の実現に向けて一歩一歩着実に前進しているものと受け止めている。本日の大会により新たなトンネル整備の機運がますます盛り上がることを期待している」と述べた。
 東日本旅客鉄道秋田支社企画総務部の尾上さやか部長が「秋田新幹線のさらなる可能性について」と題して講演した。その中で尾上さんは、2023年度までの地質調査で、建設予定地の土壌に自然由来のヒ素や鉛などが含まれていることを明かし、今後処分方法を周辺自治体と協議する方針を示した。
 新ルートは現ルートより所要時間が7分程度の短縮を見込む。総事業費は約700億円を予定。

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※写真は
多くの関係者が出席した促進大会
あいさつする佐竹知事
講演する尾上さん


詳しくは2024年5月16日(木)号をご覧下さい。
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