2024年5月28日号
使われるのが楽しみ
「大綱米プロジェクト」田植え

photo  刈和野の大綱引きに使う大綱の原料確保などを目的とした「大綱米プロジェクト」田植え作業が21日、大仙市北野目の刈和野大綱ファームほ場で行われた。小中学生や高校生ら140人が参加した。
 綱づくりの後継者不足や大綱の原材料の確保などの課題解決に繋げようと、2021年度から開始した「大綱米プロジェクト」の一環。参加したのは西仙北小学校5年生32人、西仙北中学校3年生37人、西仙北高校全校生徒34人、西仙北あおぞらこども園年長児25人、みつば保育園5歳児12人の計140人。33eの田んぼに「あきたこまち」を植えた。
 子ども達は裸足になり一斉に田んぼの中へ。ヌルヌルとした泥に悲鳴にも似た歓声を上げながら、5本以下を目安に苗をちぎって型が付けられた田んぼに丁寧に植えた。
 手持ちの苗がなくなると、大人たちから投げてもらい上手にキャッチ。中には失敗して田んぼに落とし、泥が跳ねて顔が黒くなってしまう場面もあった。
 はじめて田植えをした西仙北小学校の伊藤きいさん(10)は「思ったよりも足が抜けなくて大変だった。転びそうになった時は友達と助け合って楽しく田植えできた。自分たちが植えた苗を秋には収穫して、刈和野の大綱引きの大綱に使われるのが楽しみ」と話した。
 刈和野大綱引保存会の今野幸宏会長は「年々子ども達の数が減っている中で、こうして参加してもらえて嬉しい。自分達の植えた苗を秋には収穫し、その稲わらが地域の伝統である刈和野の大綱引きの綱づくりに使われる。そのことを思い出し、いずれ大きくなった時は行事に携わってもらいたい」と話した。
 植えた苗は大綱ファームが管理する。秋には稲刈りとはさがけ作業を行う予定。

photo photo photo








※写真は
苗を手にする小学生
一斉に田んぼの中へ
丁寧に植える
苗を上手にキャッチ


詳しくは2024年5月28日(火)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで