2024年6月18日号
豊作を祈願
大曲農高で早苗振

photo  大曲農業高校(坂本寿孝校長)で7日、豊作を祈願する伝統の「早苗振」が行われた。全校生徒が豚汁を食べ命の大切さを考えながら、これまでの農作業の労をねぎらった。
 早苗振は「田の神を天に送る」、「田植えを手伝ってくれた農家の人達への慰労会」の意味を持っており、それぞれの地方で早苗振のとらえ方や祝い方は違うものの、感謝の気持ちを込めて「田の神様」を天に送り返すことは全国共通。同校の早苗振行事の歴史は古く1954年に始まり今回が71回目。
 式典では、坂本校長が稲の品種「陸羽132号」の開発や品種改良、農業普及に携わった仁部富之助氏について説明。「大農の大先輩である仁部富之助先生は日本の稲の品種改良の父。みなさんには地道な努力を重ね、たった一粒を守り抜き秋田、東北の稲作を守ったという仁部先生の精神を受け継いでもらいたい。今日は豚汁を味わい、これまで頑張ってきた自分を労って明日からまた頑張るというエネルギーにしてもらいたい」とあいさつ。食卓を賑わしてくれる家畜へ感謝する畜魂慰霊を行い、生徒達が黙とうを捧げた。
 その後、同校OBの風登森一さんが「人との出会いを大切に」と題して講演した。
 昼は待ちに待った豚汁会。生徒達が育てた豚2頭分や同校産の味噌を使用し、食品科学科サイエンスコースを選択する3年生19人が約600杯分を作った。生徒全員で「いただきます」の挨拶をし、命の大切さをかみ締めながら味わった。

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※写真は
黙祷を捧げる生徒 講演する風登さん
同校産の食材を使った豚汁



詳しくは2024年6月18日(火)号をご覧下さい。
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