2024年7月4日号
「長福山の山姥」演劇目指す
南外中学校で昔話伝承事業

photo  南外地域の偉人『堀井徳五郎』の功績を学びながら地域のまちづくりに生かす「南外中学校×堀井徳五郎翁」昔話伝承事業が南外中学校で始まった。全校生徒40人で、堀井徳五郎のもっとも有名な昔話「長福山の山姥」を題材にした演劇発表会や紙芝居の制作を目指す。
 昔話伝承事業は、地域を学び地域のために活躍できる場を作るとともに、アイディアと行動力を生かして地域の課題を解決する市の取り組みである「地域とつながるプロジェクト」の一環。
 地域の課題として、地域にある南外ふるさと館、南外さいかい市、南外民俗資料交流館の3つの公共施設をもっとたくさんの人に利用してもらい、賑わいをつくること、地域の偉人である昔話の語り部として語り継がれた堀井徳五郎をもっと多くの人に知ってもらうことをあげている。
 この2つの課題を解決するための事業が、今回の「南外中学校×堀井徳五郎」昔話伝承事業。埋もれつつある先人の存在を掘り起こし、その功績を地域の若者に知ってもらおうと、中学生の力を借りて堀井徳五郎が残した昔話をこれからのまちづくりに生かす。
 昔話伝承事業は「体感する」、「つくる」、「発表する」の3本柱。第1回目の活動となった6月10日は「体感する」。日本むかしっこの会主宰の黒澤せい子さんを招き全校生徒が「長福山の山姥」、「ぼうさまのき」を聞いた。
 2年生は堀井徳五郎の昔話を題材にした紙芝居の制作にも取り組む。この日は、堀井徳五郎肉声音源データで昔語り「五右衛門淵」を聞いた。慣れないなまりに苦戦する子ども達だったが自分達なりに話の内容を理解した。今後はグループごとに「長福山の山姥」の物語を分割し、担当場面を決定し紙芝居を制作する。
 3年生は堀井徳五郎の昔話でもっとも有名な「長福山の山姥」を題材にした演劇の台本を制作し発表会を目指す。全学年で夏休みを利用し、発表会告知用ポスターを作成することにしている。

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※写真は
昔話を聞く全校生徒
「長福山の山姥」を聞かせる黒澤さん
グループで話し合う2年生



詳しくは2024年7月4日(木)号をご覧下さい。
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