| 2024年7月11日号 |
24時間降水量157㍉
各地で冠水被害
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梅雨前線や湿った空気の影響で県内は９日、広い範囲で大雨となった。大仙市では警戒レベル４「避難指示」が発令され10日午前８時半現在、４人が避難している。けが人や行方不明者などは出ていない。
気象庁によると、午後５時までの24時間降水量は大仙市大曲１５７・０㍉、仙北市角館１２８・０㍉などだった。県と秋田地方気象台は大仙市に土砂災害警戒情報を発令。大仙市の福部内川と大沢川は一時、氾濫危険水位に達した。
午前５時までの１時間に44・５㍉のバケツをひっくり返したような激しい雨が降った大仙市大曲では、アンダーパスが冠水し通行止めに。大仙市和合では、側溝からの水が溢れ、道路や田畑が水に浸かった。通行する車両は迂回したり、水しぶきを上げて走行していた。花園児童館前や大曲技術専門校前なども冠水し、通行に支障が出た。
50代男性は「朝方の激しい雨にはびっくりした。朝起きたら家の周りが水だらけでどんどん溢れてくるので少し怖かった。まだ雨が降りそうなのでこれ以上被害が出ないことを祈りたい」と話した。
大仙市は災害発生の危険が高まったため、９日午後３時、大曲・仙北・協和地域の一部地域に警戒レベル４の「避難指示」を発令。それに伴い、雨による土砂災害や河川の増水・氾濫等に警戒するため設置していた災害警戒対策部を、老松博行市長を本部長とする災害対策本部に格上げし警戒にあたった。
大仙市によると、市内のアンダーパスなど計28ヵ所が冠水し通行止めとなった。10日午前８時半現在、11ヵ所が通行止めとなっている。避難所は12ヵ所を開設。最大17人が避難し、今も４人が避難している。
仙北市は入見内川が避難判断水位に達したため、角館西長野の２９３世帯６７７人に避難指示を出した。
美郷町では床下浸水２件の被害が出たほか、最大２ヵ所で通行止めが発生した。
（３面に関連写真）
※写真は
増水した丸子川
通行止めとなった朝日町アンダーパス
水しぶきを上げ走行する車両（大仙市和合）
冠水した大曲市民プール前
大曲技術専門校付近
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