2024年7月18日号 |
「花火博士になろう」
四ツ屋小4年生が花火工場見学
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四ツ屋小学校(黒澤紀子校長、児童数128人)の4年生がこのほど、校外学習で響屋大曲煙火株式会社(齋藤健太郎代表取締役、大仙市)を訪れた。「大曲の花火博士になろう」をテーマに、新山良洋取締役(53)の案内で工場内を見学。花火が出来上がるまでの工程に目を輝かせた。
花火を作る工程は大きく分けて4つ。配合、星作り、玉込め、玉貼りの工程のうち、子ども達が最初に訪れたのは、様々な薬品を計量して混ぜ合わせ、火薬を作る配合工室。子ども達は厚さ約20aのコンクリート壁で仕切られた部屋の中を背伸びしながらのぞき込み、体の静電気を除去するために入口に設けられた装置や特別仕様の床、防爆式の蛍光灯、暖房器具などを興味深そうに眺めた。
造粒工室では星かけ作業を見学した。花火のもとになる星を目にした子ども達は「すごい」、「あずきみたい」と歓声。仕込工室では本物の花火玉の中をのぞき、職人の玉込め作業に拍手を送った。
花火玉を乾かす乾燥工室で2尺玉を見つけると「でっか!」と大興奮。最後は全国一の貯蔵量を誇る火薬庫を探検した。
花火づくりの工程を順番に辿りながら、子ども達は夢中でペンを走らせメモを取った。見学後の質問タイムでは「いつから花火を作っていますか?」、「1日に何個作るの?」など様々な質問が飛び出した。
「花火を作る時、どんなことを思って作っているの?」の問いに、新山さんは「お客様に喜んでいただくことが全て。たくさんの人が見に来てくれる『大曲の花火』の打ち上げ現場で、お客様の大歓声をまともに受けると鳥肌が立つ。あの歓声を聞きたいと思って作っている」と答えた。
金子莉大さんは「花火玉や星を作るのはすごく大変だとわかった。全国のみんなに喜んでもらうため、花火をきれいに上げるために、職人さんはがんばって花火を作っているんだとわかった」と話した。
新山さんは「子ども達は目をきらきらさせながら話を聞いてくれた。花火を見るときは、今日のことを思い出して、あんな風に花火を作っていたなと思い返しながら楽しんでもらえるといい。将来、自分も花火を作ってみたいと考えてくれたら嬉しい」と語った。
※写真は
説明を聞く子ども達
案内役を務めた新山さん
星かけ作業に興味津々
間近で見る職人技
花火玉の中をのぞく
職人さんの手さばきに注目
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