2024年7月27日号
各地で大雨被害
角間川で救助ボートも

photo  梅雨前線の影響で本荘由利、湯沢雄勝の両地域を中心に記録的な大雨となった。
 大仙市では25日大曲、神岡、南外の3地域で1956世帯4487人を対象に避難指示(警戒レベル4)が出され、角間川地区では救助ボートによる救助事案も発生した。今月9日に続く2回目の大雨に各地では不安そうに河川を眺めたりする市民の姿があった。
 大曲消防署による救助ボートでの救助事案が発生したのは大仙市角間川町字巽中野。25日午前8時過ぎ、住民が救助ボートで救出された。
 救助された70代女性は「ゲリラ豪雨になると、家が低い位置にあり船底のようになっているため水が溜まる。水の上がってくる勢いがすごい。まだ大丈夫だなと思って家の中を整理していたらあっという間に玄関に入ってきた」と話した。
 角間川地区の80代女性は「朝8時頃から30分ほどで家の裏の水路からどんどん水が溢れてきた。はじめての状況でびっくりした。自然のことなのでこの後どうなる状況になるのかわからない」と不安な様子。70代女性は「五十数年住んでいるが、こんな状況になったのは初めて。小屋には米がある。どうしたらいいのか。本当に困った」と話した。
 来月31日に開催される全国花火競技大会の会場となる雄物川河川敷は濁流となった。会場設営の工事が始まっており工事関係者は「重機や資材を上げたが、もしかしたら一部資材が流れてしまったかもしれない」と話した。
 大仙市民ゴルフ倶楽部も冠水。従業員は「前回の大雨の処理が終わり一息ついたところだったのに」と肩を落とした。
 大仙市は大雨による土砂災害や河川の増水、氾濫等に警戒するために設置していた災害警戒対策部を25日午前7時、老松博行市長を本部長とする災害対策本部に改組し対応にあたった。
 市によると、26日午前8時までに、アンダーパスなど最大54ヵ所で通行止めが発生。28ヵ所で通行止めが続いている。避難所は16ヵ所設置し、9世帯30人が避難している。
 県は大仙市を含む9市町村に災害救助法の適用を決めた。

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※写真は
消防による救助ボートで救助
水に浸かる大仙市民ゴルフ倶楽部
水が溢れ道路が冠水(藤木追分)
増水した雄物川
側溝から水が溢れ出す(角間川地区)


詳しくは2024年7月27日(土)号をご覧下さい。
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