2024年8月8日号 |
魅力に触れる
夏休みわくわくオルガンワークショップ
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公立学校では珍しいパイプオルガンを有する大川西根小学校で2日、夏休みわくわくオルガンワークショップが開かれた。市内の小学生7人と保護者が参加。パイプオルガンの魅力にじかに触れられる貴重な音楽体験を満喫した。
同ワークショップは放課後子ども教室推進事業として、市の生涯学習課が秋田オルガンかわら版の会に委託し開催。オルガニストの香取智子さんを講師に迎え、親子一緒に打楽器演奏なども楽しみつつ、パイプオルガンの魅力を探求した。
香取さんは、ルフェビュール・ヴェリーの「『田園の情景』より」をいくつかのパートに分けて演奏し、それぞれの調べから受ける印象や、どんな場面が連想されるか子どもたちに質問。子どもたちは奏でられる音楽に耳を澄ませ、「柔らかい感じ」、「空が晴れていて、のびのびとした感じ」と感想を述べ、曲の雰囲気が変わると「何か近づいてきた」、「段々曇ってきた」などと想像を膨らませた。
香取さんの演奏に合わせて、参加者全員がタンバリンやカスタネット、太鼓などの打楽器を手に合奏を楽しむ場面も。乳幼児も参加してみんなで元気な音を奏でた。
ワークショップ後半では、各自が持ち寄った楽曲を一人ひとり演奏。香取さんらのアドバイスやサポートを受けながら、思い思いに鍵盤をたたき、重厚なパイプオルガンの響きを味わった。
「SONATINE(ソナチネ)」などを演奏した大曲小学校6年の伊藤鴻志さんは「ホールに音が響いて良い感じだった。パイプオルガンはピアノより鍵盤の重みがあって独特の感覚。最後の参加になった今回の演奏ではベストを尽くせた。楽しく人生を彩るようなピアノを弾いていきたい」と語った。
同6年の永生良太さんは「みんなと楽器を叩けて楽しかった。これからも自分らしく楽器を弾いたり演奏を楽しんでいきたい」と頷いた。
※写真は
パイプオルガンの秘密を探る
講師の香取さん
個人演奏に挑戦
重厚な調べが響き渡る
オルガンに合わせて打楽器を演奏
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