2024年8月22日号 |
勇壮な舞披露
雲巖寺で白岩ささらの演舞
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打ち鳴らす太鼓の音に合わせて舞う「ささら舞」が15日、仙北市角館町の立町ポケットパークで披露された。コロナ禍や悪天候による中止を挟んで、5年ぶりの開催。勇壮な白岩ささらの演舞で帰省客や観光客を魅了した。
400年以上の歴史を誇る、仙北市角館地区の「ささら舞」。細い木を束ねて作った日本最古の木製楽器「ささら」を鳴らしながら踊ることから、この名がついたとされる。
国替えとなった佐竹氏が江戸時代、常陸国から秋田入りする際、道中の先頭に立って魔除けや厄除けの役割を果たして舞ったのが起源と言われ、現在は新仏供養や五穀豊穣の願いを込めて、お盆行事の一つとして継承されている。
立町ポケットパークでの演舞に先立ち、同日午後2時から白岩地区の雲巖寺で、白岩ささらの供養舞が行われた。
笛の音と謡に合わせ、黒・赤・緑の3頭の獅子が胸に抱いた太鼓を打ち鳴らして舞うと、境内は荘厳な雰囲気に包まれた。
雄獅子2頭が雌獅子をめぐって踊り狂う中、ひょっとこの面をかぶり、手ぬぐいを頬被りした「ザッザカ」と呼ばれる人物が踊りの輪の中へ飛び入り参加。ささらを摺り鳴らすなどしながらコミカルに舞ってみせた。
かつて白岩ささらを舞ったという、白岩地区の草g洋さん(87)は「自分も12年間、白岩ささらをやった。当時は40人程もいたが、今では数も減っていると聞く。よくがんばって続けていると思いながら見た。白岩小学校が来年統合されてしまうのは残念だが、なんとかがんばって次の世代に伝統を受け継いでいってほしい」と語った。
大仙市から訪れた80代女性は「ストーリーがよくわからないまま見たが、それでも伝わってくる伝統の重みを感じ、感動した。舞からは若い世代のエネルギーがあふれ、見ているこちらも元気と力をもらえた気がする」と感慨深げに話した。
※写真は
太鼓を打ち鳴らして舞う獅子
白岩小児童の子どもささら
雲巖寺境内で披露された供養舞
ささらを摺り鳴らして舞うザッザカ
勇壮な舞で魅了
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