2024年9月10日号
エネルギーを届けたい
鈴木選手の入賞報告会

photo  パリ五輪陸上女子マラソンで自己ベストを更新し、アジア勢トップの6位入賞を果たした大仙市出身の鈴木優花選手(24)=第一生命グループ、大曲高―大東文化大出=の入賞報告会が7日、中仙市民会館「ドンパル」で開かれた。会場に集まった約370人を前に「みなさんの応援が力になった。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べたほか、日本記録更新と4年後のロサンゼルス五輪でのメダル獲得へ向けて決意を口にした。
 報告会は大仙市と鈴木優花選手を応援する会(鈴木清仙会長)の主催。母校の中仙小学校や中仙中学校、大曲高校の児童生徒や関係者、それに市民ら約370人が集まった。拍手で迎えられ登壇した鈴木選手は「ここまで来るまで不安で気持ちが沈むことも多くあった。そういうときに家族や友人、地域の皆さん、チームメイトやスタッフ、学校の先生方からたくさん背中を押していただけたおかげでここまで来ることが出来た。まぎれもなく皆さんの応援の力だと思っている」と話した。そして「ここからはロス五輪に向けて再スタートを切ることになる。引き続きみなさんにドキドキわくわくしてもらえるようなレースをして、メダルを目指して精いっぱい頑張る。大仙市、秋田県、日本全体にエネルギーを届けたい」と述べた。
 質疑応答では「レース直後は高揚していたが、今は落ち着き嬉しさを噛みしめているし、次の目標のロス五輪を見据えている」、「レース前の一週間以内に必ず勝負めしでウナギを食べる」、「苦しい時は、ゴール後の自分の喜んでいるシーンを思い浮かべ『最後まで絶対に諦めないぞ』という気持ちを維持して走っている」、「前田穂南さん(日本記録保持者)に続きたい。日本記録を目指して頑張りたい」などと語った。
 主催者を代表して老松博行市長は「大仙市民、秋田県民、日本国民に感動と元気を与え、そして未来を担う子ども達には希望と勇気を与えてくれた。海外選手と肩を並べて走れるという手ごたえを感じ、大きな自信になった大会ではなかっただろうか。私達の期待は大きくなるばかり。市を挙げて応援していきたい」と語り、応援する会の鈴木会長は「この地元から素晴らしい選手が出たことは誉れ。レースで先頭集団が形成され、その先頭に近づこうとする姿に私達は大きな感動をもらい涙した。世界各国のトップランナー91人が走った中で6位入賞は素晴らしいこと」とたたえた。
 報告会では中仙小学校6年の橋夏音さんと中仙中学校3年の石原叶望さんが花束を贈ったほか、会場全員で「頑張った、頑張った、優花」、「フレー、フレー、優花」とエールを送る場面もあった。

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※写真は
看板を手にする(左から)老松市長、鈴木選手、鈴木会長
拍手の中、入場する鈴木選手
あいさつする老松市長
エールを送る来場者
母校の後輩から花束の贈呈
感謝と決意を語る鈴木選手


詳しくは2024年9月10日(火)号をご覧下さい。
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