2024年9月14日号 |
ベゴニアを大槌へ
太田中学校が贈る
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東日本大震災が発生した年から岩手県大槌町の大槌学園と交流している太田中学校(渋谷聡校長)で2日、生徒達が丹精込めて育てたベゴニアのプランターを運送業者のトラックに積み込み、思いを託して同学園に贈った。
太田中学校は震災直後の2011年6月から被災地支援活動を始めた。当時、生徒らは瓦礫だらけで灰色と茶色しかない被災地の現状を目の当たりにした。その中で、大槌の老夫婦が流された自宅の跡にお供えしていた赤い花を見て気持ちが和らいだというエピソードがある。
そのことから同校で出来る支援として「色彩のない大槌に花を届けよう」と、学年単位で大槌町を訪問し、支援を始めた。次第に支援から交流へと発展したが新型コロナウイルスが流行するなどして訪問できない状況が続いたが、花を届ける活動は続けてきた。
用意したプランターは100個。赤、白、ピンクのベゴニアがきれいに咲き誇っている。
積み込み作業は3年生47人が担当した。活動をサポートし活動資金を提供している太田秋田ライオンズクラブや市職員と協力しながらプランターの汚れを落とし、10dトラックに積み込んだ。「一緒に頑張ろう」などの言葉や、生徒や花の写真などを拡大印刷したメッセージカードも一緒に送った。
生徒会長の佐藤歩積さん(3年)は「大槌に色彩を届けたいと先輩から受け継がれてきた活動。きれいに咲いた花を見て元気や勇気などモチベーションに繋がって欲しいし、心の安らぎになってもらいたい」と話した。
※写真は
プランターの汚れを落とす
次々とベゴニアを積む
トラックを見守る生徒達
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