2024年10月12日号 |
声高らかに唄う
大仙市老連の文化祭
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大仙市老人クラブ連合会(冨樫俊悦会長)の第20回文化祭が3日、大曲市民会館・大ホールで開催された。それぞれのクラブが生きがいや健康づくりの一環として行っている活動の成果を発表したもので、会場には多くの会員らが訪れ、楽しみながら交流を深めた。
冨樫会長は「さまざまな課題や問題が多い老人クラブの現状だが、みなさんには老人クラブの現在、今後の問題についていろいろ相談した経緯がある。老人クラブの会員がどんどんと減っており寂しい限りである。なんとか歯止めをかけたいと模索しているが、最たる一つの手法は、老人クラブのこうしたお楽しみ会が最大の新入会員の獲得に繋がると考えている。おおいに盛り上げてもらいたいと思う」とあいさつした。
プログラムは全29個。中仙地域の佐々木隆子さんら21人による踊り「円満造甚句」で幕を開けた。「秋田県が全国に誇るドンパン節は、中仙生まれの円満造さんという宮大工の円満造甚句が元唄。私たち老人クラブは、誇りを継承したいと練習し取り組んできた」と踊った。96歳の女性も椅子に座りながら元気よく踊った。
続く太田地域の戸嶋富紀子さんら12人は踊り「さくら音頭」を披露した。「若かりし頃を思い出して頑張る」と年齢を感じさせない軽やかな踊りを披露した。
神岡地域の今野洋子さんら27人は踊り「新減塩音頭」を披露した。減塩を呼びかけるパネルを手にしながらユニークに踊った。
会長推薦で出演した佐藤正太郎さんは「生保内節」を、西仙北地域の佐藤強さんは「白い花の咲く頃」を唄った。静まり返ったホールに自慢の唄声が響き渡り会場からは大きな拍手が沸いた。
南外地域の橋澪子さんら24人は踊り「チャンチキおけさ」を披露した。息ぴったりの踊りで会場を盛り上げた。
大曲地域の畠山政美さんら23人はミュージカル「秋田民謡とおばこたち」を披露した。昨年、秋田市のミルハスで開催された全国老人クラブ大会に出場したときの演目で「秋田長持ち唄」を唄いながら登場した。
笑いを誘ったナレーション付きで女性陣は「秋田おばこ節」を唄った。そして最後はドンパン節を来場者とともに声高らかに唄った。
会場を訪れた70代男性は「どの老人クラブも相当練習したのだろうなというくらい上手だった。笑わせる場面もあり本当に楽しかった」と話した。
※写真は
トップバッターの円満造甚句
会長推薦で唄う佐藤さん
「白い花の咲く頃」を唄う佐藤さん
盛り上がりを見せたミュージカル「秋田民謡とおばこたち」
減塩を呼びかける「新減塩音頭」
南外地域の踊り「チャンチキおけさ」
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