2024年10月29日号
御法川氏逆風に苦戦
第50回衆議院総選挙秋田3区

photo  第50回衆議院議員総選挙が27日に投開票され、秋田3区は国民民主党元職の村岡敏英氏(64)が8万3001票を獲得し、3度目の当選を果たした。村岡氏は「様々な人の声をしっかり国会に届けて課題解決につなげたい」と述べ、「人口減・少子化の進む秋田の課題を解決できれば、それが日本の未来の道しるべになるという思いで政策にあたる」と決意を語った。次点は自由民主党前職の御法川信英氏(60)で7万4722票だった。
 自民党派閥裏金事件を受けた政治改革や物価高騰対策などをめぐり、論戦が交わされた今回の総選挙。小選挙区289、比例代表176の計465議席を争った。
 「秋田・日本再起動」をスローガンに掲げる村岡氏は、消費税の引き下げや所得税減税、ガソリン価格対策を通じた「給料の上がる経済」を主張し、農林水産業の所得向上や都会と地方の格差解消などを訴えた。 
 一方の御法川氏は、政治への信頼回復を第一に掲げ、政治改革や農業政策の推進、秋田の潜在力を引き出す地方創生、誰も取り残さない社会の実現などを訴えたが、支持を広げることができなかった。
 グランドパレス川端に集まった御法川氏の支持者らは、各テレビ局の選挙報道を見守った。御法川氏が会場入りしたのは午後9時すぎ。10時を回って、村岡氏当選確実の速報が流れると会場はざわつき、その後、静まり返った。
 檀上に立った御法川氏はマイクを握り、まずは支持者と有権者に感謝の思いを示した。その上で「こういう形になってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい。負けについては自分の責任。この結果をしっかりと噛みしめていく。この後、政治の世界はかなり厳しい状況になる。いずれの形にしても、日本の政治を前に進めるために努力を続け、皆さんとともに頑張っていきたい」と述べ、頭を下げた。
 御法川氏は檀上から降りると、支持者一人ひとりと握手を交わした。声を詰まらせて駆け寄る支持者には「ごめんな」と声をかけ、肩を抱く場面も。
 小選挙区では敗れたものの、日付をまたいだ28日未明、比例代表東北ブロックで復活当選。「今後も精進していく」と改めて語った。
(2面に関連記事)

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※写真は
開票を見守る御法川氏
支持者、有権者に感謝を述べる
支持者と握手を交わす
「ごめんな」と肩を抱く


詳しくは2024年10月29日(火)号をご覧下さい。
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