2024年11月5日号
思いをかたちに20年
美郷町合併20周年記念式典

photo  「平成の大合併」で県内第1号の自治体として誕生した美郷町が、合併20周年の大きな節目を迎えた。美郷町公民館で2日、挙行された記念式典には町民や関係者300人あまりが参集。「融和」と「前進」を掲げ、独自の地域づくりを進めてきた20年の歩みを振り返り、さらなる飛躍を誓いあった。
 美郷町は2004年11月1日、千畑、六郷、仙南の旧3町村の合併により誕生。松田知己町長は、役場職員の人事配置を工夫し旧町村の融和を図るなど、町全体の一体感の醸成に力を注ぐととともに、町の独自性を打ち出すため、地域資源の掘り起こしと活用にも積極的に取り組んだ。 
 町の豊富な資源である清水をいかした取り組みでは、秋田大学と連携して清水の持つ癒しの効果を研究。突然変異で生まれた白いラベンダー「美郷雪華」を品種登録し、特産品として広く内外にPRしたほか、企業連携にも力を入れてきた。
 町旗の「美郷ブルー」にちなんだ青のネクタイで式典に臨んだ松田町長は「『思いをかたちに』という言葉を大切に、これまで様々な取組みを形作ってきた。町民一人ひとりの小さな思いが集まれば、大きなエネルギーとなる。この節目を、未来にむけたエネルギーを確認する機会としたい。町民それぞれの思いを想像し共有することが、美郷町の成長の原動力となり、一体感のあるまちづくりにつながる」と式辞を述べた。
 来賓の佐竹敬久県知事は「県内はもとより全国的に見ても、美郷町は合併後もっとも上手くいっている町のひとつ。地域資源を活用し新たな価値を生み出すには、世界の潮流を見すえ、地域の良さを発見し、様々な分野とかけ合わせることが重要。その好例として、美郷町が全国にさきがけた地方創生のモデルとなることを期待する」と称えた。
 同町出身で美郷町大使を務める佐々木毅氏は「住民のエネルギーと献身的な努力があってこそ、社会の力は大きく花開く。今後も町の発展のために力を尽くし、人材を発掘し大切にする風土を作っていただきたい」と期待を寄せた。
 ふるさと納税を通じ、町の子育て支援および教育の充実に貢献した、株式会社龍角散代表取締役社長の藤井隆太氏、中川俊治氏、美郷町産業大使の澤登一郎氏ら3氏を表彰。松田町長から表彰状が手渡された。
 式典に先立ち行われたオープニングセレモニーでは、20周年を記念し制作された記念CDと永田萌さんに依頼したシンボル絵画、美郷大使対談集がお披露目された。また記念パネルディスカッションには、町連携企業4社の代表、龍角散の藤井隆太氏、日本航空執行役員の西原口香織氏、ヨネックスジャパン社長の米山修一氏、モンベル代表取締役会長兼CEOの辰野勇氏が登壇。松田町長がコーディネーターを務め、「連携がもたらす可能性」をテーマに、豊かな自然や人材など町の魅力をいかした今後の展望について活発な意見を交わした。

photo photo photo photo photo








※写真は
式辞を述べる松田町長
シンボル絵画を披露する永田萠さん
表彰を受ける中川さん
記念パネルディスカッション
記念CDでフルート演奏を担当した龍角散の藤井社長
横笛演奏を披露するモンベルの辰野会長


詳しくは2024年11月5日(火)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで