2024年11月28日号 |
命を守る対応を
ローソン中仙町店で防犯訓練
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大仙警察署(浅利守署長)は13日、大仙市長野のローソン中仙町店(山本聰オーナー)で強盗と特殊詐欺を想定した防犯訓練を実施した。店舗スタッフと署員、約10人が参加。いざという時の対応手順を確認した。
強盗対応訓練では、凶器を持った犯人役の署員が店員を脅し、現金を強奪して逃走。駆けつけた警察官の聞き取りに、店員らは「身長180aくらいで、がっちりした体型」、「黒っぽいジャンパーに黒い帽子をかぶっていた」と犯人の特徴を報告。しかし、より踏み込んだ質問には「上半身は見ていたけど、ズボンの色までは…」と言いよどむ場面も見られた。訓練後、参加者からは「意外に見ていないなぁ」、「焦ってたんだね」との声が上がった。
特殊詐欺被害防止の声かけ訓練では、電子マネーの大量購入を試みる被害者役の署員に対し、店員が注意喚起用のチラシを示しながら声かけを実施。被害防止にむけた実践的な対応を確認した。
訓練後の講評で、署員は「訓練とわかっていても動揺してしまい、犯人や逃走に使われた車の特徴など、なかなか覚えきれない部分もあったと思う。それぞれ役割分担して特徴をつかむよう工夫してもらえると良い」とアドバイス。「優先すべきは皆さんとお客様の身の安全。安全確保を第一に考えて対応してほしい」と話した。
特殊詐欺被害防止の声かけ訓練については「購入される方に『大丈夫ですか?』とひと声かけるだけで、本人が思いとどまって被害を未然に防げる可能性もある。不審に思うことがあれば、いつでもわれわれに連絡してもらえると助かる」と述べた。
山本オーナー(72)は「訓練とはいえ、平常心を保つのが難しかった。犯人の特徴など記憶に残っていない部分もあり、身の安全を確保した上で、きっちりメモを取っておくことが大事だと気付かされた。万が一のことは考えたくないが、今日は警察署の皆さんとの連携を確認できて安心した」と手ごたえを語った。
※写真は
強盗対応訓練
警察官に逃げた方向を伝える
特殊詐欺被害防止の声かけ訓練
県警の注意喚起のチラシ
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