2024年12月10日号 |
やりたいことを見つけて
わらび座俳優が母校で講演
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大仙市太田町出身の劇団「わらび座」俳優の鈴木裕樹さんを迎えての講演会が11月28日、太田東小学校(櫻田武校長・全校児童62人)で開催された。
同校創立150周年記念事業の一環として、学校運営協議会や地域住民らでつくる、おおたひがし地域づくり推進委員会が主催したもので全校児童や保護者ら約130人が聴講した。
鈴木さんは2007年、劇団わらび座で初舞台。14年のわらび座ミュージカル「げんない」では、小田野直武役を好演。「為三さん!」の成田為三役、「KINJIRO!」の二宮金次郎役、「養助さんの夢」の治助(三代目佐藤養助)役と数々の主演を演じている。
演題は「太田東小学校35年生 鈴木裕樹から後輩たちへのメッセージ〜誰にでもある無限の可能性〜」。
鈴木さんは俳優になったきっかけや全国ツアーの様子を紹介しながら「昔からお芝居が上手くなりたいという気持ちを持ち続けている。上手くできればできるほどお客さんが感動してくれる。しかし何百回やっても全然上手くいかない。こういう気持ちを持っているからこそ舞台を長く続けられていると思う。みんなもクラブ活動があると思うが、『もっと上手くなりたい』という気持ちを大事にしてもらいたい」と述べた。
コロナ禍で感染症対策のため声を出して笑ったり出来ない息苦しい中で、舞台を見た人たちから「生きてて良かった。未来が明るくなった」、「また明日から頑張れる」などの励ましの言葉をもらったという鈴木さん。「この仕事は直接、人の役に立つわけではない。人の心に栄養を届ける仕事だと思う」と話した。
講演会の中では「大曲の花火」を題材にした「どどぉ〜ん!大曲花火物語」を披露する場面もあった。話をしている時とは一変し、キリッとした表情と張りのある凛とした声での演技に子ども達は釘付けになっていた。
現在、舞台に立っているミュージカル「北斎マンガ」からテーマ曲も披露した。歌詞にある「知らない道を歩こう 自分だけの道を 今日から歩いてみよう 心に決めた どこかの誰かが歩いた跡じゃない 手探りで進むしかないけれど 知らない道を今日から歩いていこう」 などをメッセージとして贈った。
そして「自分のやりたいことを見つけて、自分の人生を自分自身が楽しみのびのびとした時間を過ごしてほしい」と述べた。
最後は全校児童に鈴木さんを加えて校歌を高らかに歌い上げた。
※写真は
ミュージカルの一場面を披露
講演する鈴木さん
鈴木さんと一緒に校歌を歌う全校児童
真剣に聞く児童たち
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