2024年12月14日号 |
気持ちひとつに
「大仙雪まる隊」出動式
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除雪ボランティア「大仙雪まる隊」(米澤谷榮一会長)の出動式が9日、大仙市健康福祉会館で行われた。隊員ら35人が出席。冬本番を前に、除雪支援活動への決意を新たにした。
米澤谷会長はあいさつで「今年の長期予報では例年よりも雪が多くなると言われている。雪まる隊は高齢者等の安心のため、必要な時はいつでも除雪に駆けつけられる体制をつくる必要がある」と強調。「要請に応じていつでも出動できるよう、健康管理をしっかり行って準備を整えていただきたい」と呼びかけた。
大仙市健康福祉部社会福祉課の冨樫康隆参事は、老松博行市長のお祝いメッセージを代読。「雪まる隊の皆さんには毎年、高齢者や障がい者世帯に対する除雪活動にご尽力いただき感謝申し上げる。市内全域が豪雪地帯に指定されている当市にとって、冬期間の市民生活の安全確保は重要な課題。厳しい冬を地域一丸となって乗り越えていく上で、大仙雪まる隊の存在は大変心強い」と感謝の意を表した。
大仙市社会福祉協議会の佐藤力会長は「福祉における自助・公助・共助のうち、とくに共助の側面が衰退している」と現状を指摘。「これは除雪ボランティアに限らず様々な分野で言えること。ボランティア活動を通じて共助の精神が育まれ、まちづくりへの関心が高まることを期待している。皆さん個々人のがんばりだけでなく、みんなで協力してがんばる気持ちで活動してほしい」と語った。
式の締めくくりでは、大曲中学校野球部の田口剛士さん(2年)と秋田修英高校福祉活動部の伊藤杏名さん(3年)とともに、隊員らはがんばろうコールに臨んだ。「今年も雪に負けずに、がんばろう!」と伊藤さんが右手を振り上げると、隊員らも続いて「がんばろう!」とコール。拳をたかく突き上げた。
田口さんは「雪かきを通して地域の方々と交流を図ることができるし、ボランティア活動は地域の活性化にもつながる。野球部のメンバーと協力しながら一生懸命取組んでいきたい」と抱負を述べた。
12月9日現在、大仙市雪まる隊の登録者は個人36人、団体1543人の計1579人。11月22日時点での除雪ボランティア対象者世帯は市内全域で288世帯となっている。
※写真は
気持ちをひとつに「がんばろう!」コール
あいさつする米澤谷会長
がんばろうコールに臨む伊藤さん
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