2024年12月19日号
二酸化炭素3.7d削減
「エコドライブ選手権」閉会式

photo  環境に優しい安全な運転を競う「大仙市エコドライブ選手権」の閉会式が2日、市役所で開かれ、スコア上位4チームが表彰された。
 エコドライブ選手権は地方創生に関する連携協定を締結している大仙市と、あいおいニッセイ同和損害保険の共催。安全運転を心がけることにより削減できる温室効果ガス等を競うもので、10月1日から31日の1ヵ月間、市内65事業所の107チームが参加して行われた。
 参加チームには「テレマタグ」という機器を車に設置してもらった。専用アプリと連携することで位置情報がわかり、車のスピードや急ブレーキなどの有無をもとに、二酸化炭素の推定排出量や運転マナーを得点化して競った。
 優勝したのは仙北タクシーの「チームプロタクシー」、2位が大仙ふくし会の「大仙ふくし会B」、3位が協和振興開発公社の「チーム四季」、4位が「大仙ふくし会A」。1位の「チームプロタクシー」は100点中、99・99点だった。
 閉会式で老松博行市長は「今回の取り組みにより二酸化炭素排出量を約3・7d削減できた。この数値は環境省の調べによると、東北地方1世帯あたりの年間二酸化炭素排出量を上回り、また林野庁のデータによれば、杉の木415本が年間で吸収する量に相当する。みなさんが環境に配慮した安全運転を徹底して実施した結果だと思う。今後も温室効果ガス排出削減と安全運転が継続されるよう、取り組みを進めたい」とあいさつした。
 あいおいニッセイ同和損害保険秋田支店の水谷匡男支店長が「交通安全とゼロカーボンシティを両立していける取り組みとして、大仙市では初めてのチャレンジ。全国では90点前後が高い中、今回は107チーム中17チームが99点台、全体の平均でも93・86点と非常に高いスコアを残していただいた。イベントの期間だけでなく安全な社会をつくるためには、普段の運転を常に気をつけて意識していくことが大事」と述べた。老松市長と水谷支店長が4チームの代表者に表彰状を贈った。
 仙北タクシーの石橋幸弘さんは「1回目で優勝チームになれたのはタクシー業界の中でも自慢できる。ドライバー一人ひとりが注意して安全運転できた結果だと思う」と話した。
 あいおいニッセイ同和損害保険独自のロジックで算出したデータによると、二酸化炭素排出量は3665`c削減され、燃料は1671gの節約につながった。同選手権を通じて得たデータを活用し、急ブレーキや速度超過が多い場所を示すマップを市ホームページに掲載するなどして、事故防止にも役立てる。

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※写真は
大仙市の取り組みを評価する水谷支店長
あいさつする老松市長
表彰を受ける仙北タクシーの石橋さん
上位4チームの代表者ら

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詳しくは2024年12月19日(木)号をご覧下さい。
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