2024年12月24日号
全校児童が大興奮
羅漢さんの記念講演会

photo  大曲小学校(築地高校長・全校児童724人)で12日、創立150周年記念講演が開催された。本県出身のラッパー・羅漢さんが来校し、トークライブを行ったもので夢に向かう大切さについて語ったほか、ライブでは全校児童が熱狂の渦に包まれた。
 羅漢さんは1987年生まれで五城目町出身。Jリーグ所属のサッカークラブ・ブラウブリッツ秋田公式応援ソング、県トラック協会オリジナルソングなどの楽曲を手がけている。2024年までに計7枚のEP・アルバムを発売。近年はラジオパーソナリティをはじめ、県内外でのワンマンライブ、学校での講演会など活動の幅を広げている。  演題は「俺の夢はラッパー〜夢に向かう大切さ」。
 羅漢さんがラップと出会ったのはテレビ。「シンプルにかっこよく、自分もやりたいと思った。注目されたいという気持ちと自分の思いや考えを人に伝えたかった」とラッパーを目指したという。
 18歳からラッパーとして活動を始め、路上やクラブ、ライブハウスなどでラップを披露し、2012年に上京。18年夏に秋田に戻り秋田市でワンマンライブを企画した。
 ラッパー人生で大変だった時期の話では「1ヵ月でチケットが1枚しか売れなかった」と話し、自信もなくなり「ビートメーカー(作曲家)に辞めると話したら、目も見ずにボソッと『別に辞めるのはいいけど、イラつきますね』と言われた。そのときに目が覚めた。事務所や仲間に助けてもらってここまできたのに、ダサいな自分。逃げるのか。ここから気持ちが一気に変わった」と話した。
 知り合いという知り合いに声をかけ最終的には200人が集まりライブは大成功した。「一番ラップを辞めたいと思ったこのときを乗り越えたから、今は絶対に辞めようと思わない。おじいちゃんになっても続ける。いまは自分の音楽が誰かの支えになる喜びを知り、音楽をやっていて良かったと思う。友達や仲間の大切さを知ることができた。何よりも自分はラップが好きだということが自信になった」と語った。
 児童たちへは「何か好きなことや目標を見つけると人生は楽しくなる。それが支えになる。好きなことを見つけるためにいろいろなことに挑戦してもらいたい。失敗してもまたやり直せばいい。夢に終わりはない」と呼びかけた。
 自身の現在の夢については「ラッパーになるという夢は叶えたが、秋田だけでなくいろいろなところで歌ってみたいし、自分の力を試したいのが今の夢。まだまだ夢を追い続ける」と話した。
 講演後のライブでは、児童たちがステージに押しかけ興奮のるつぼと化した。飛び跳ねたり腕を振り、サビ部分では一緒に掛け声を出して楽しんだ。
 6年生の佐々木貴維子さんは「ラップはテレビで観たことはあったけど、生で見るのは初めてだった。友達と一緒に盛り上がって楽しかった。夢を持つことの大切さを知ることが出来た。今はバスケットボールで全国大会に行きたい」と話した。

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※写真は
夢に向かう大切さを話す羅漢さん
ラップを披露する羅漢さん
サビで掛け声を出す児童
大興奮に包まれた会場


詳しくは2024年12月24日(火)号をご覧下さい。
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