2025年1月9日号
飛躍と精進を誓い
美郷町相撲連盟の初稽古

photo  美郷町相撲連盟(伊藤福章会長)の新年初稽古が1日、美郷中学校相撲道場で開かれた。昭和51年から続く初稽古は今回で49回目。4歳から社会人までの選手26人が集い、新たな年の飛躍を誓った。
 稽古に先立ち執り行われた神事では、同連盟の佐藤一広理事長と美郷中学校の西鳥羽裕校長らが玉串を奉奠。 佐藤理事長は「昨年は皆さんのがんばりもあり、それぞれが輝かしい成績を残すことができた。今年も一丸となって目標に向かい、精進してほしい」とあいさつ。西鳥羽校長は「昨年はじめて初稽古に参加し、世代をこえて切磋琢磨し合う皆さんの姿から、頼もしさや力強さ、思いやりを感じた。今日の初稽古を機に、自分に打ち克つ稽古を重ねていってほしい」と期待を寄せた。
 四股やすり足などの基本稽古で身体を温めた後、ぶつかり稽古がスタート。腰を落とし、両手を広げて待つ先輩力士の胸を借り、後輩力士らは全力でぶつかっていった。道場には威勢の良いかけ声と、肌と肌とがぶつかり合う激しい音が響き、体はみるみる赤くなった。  本番さながらの取組みでは、重心を低くして相手を押し出そうとしたり、四つに組み力と技の真っ向勝負に挑んだりと、手に汗握る攻防を展開。土俵際での渾身の粘りに、周囲から「押せ、押せ!」、「あごをつけて」、「行け!」と熱い声援が飛んだ。
 美郷中学校相撲部キャプテンの小林泰介さん=2年=は「今年一発目の良い相撲がとれるようにと稽古に臨んだ。緊張もあって思うように声が出せなかったが、先輩方の声援のおかげで相撲はやっぱり楽しいと思えた。中学最後の今年は良い結果で締めくくりたい。今度こそ団体で優勝し、全国大会出場を目指す」と決意を新たにした。
 稽古を見守った保護者の橋まどかさん=美郷町=は「子どもたちが力をつけていけるのは、ここにいる皆さんのおかげ。親として初稽古を見られることは本当に嬉しく、毎年感動させられる。けがなく過ごすのはもちろん、一年を通して自分の相撲を身につけ、目指す相撲が取れるようにがんばってほしい。相撲を通じてみんながつながるこの行事がずっと続いていってほしい」と話した。

photo photo photo photo photo photo








※写真は
あいさつする佐藤理事長
四股を踏む
先輩の胸を借りてぶつかり稽古
大きな力士に全力で挑む
真剣なまなざし
四つに組む
土俵際の攻防



詳しくは2025年1月9日(木)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで