2025年2月4日号
雄綱と雌綱が完成
刈和野の大綱引き

photo  国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」(2月10日)の開催を前に1月30日と1日の2日間、綱よい作業が行われた。上町(二日町)と下町(五日町)に分かれて作業し、それぞれが本番で使用する雄綱と雌綱を完成させた。
 室町時代から500年以上続く「刈和野の大綱引き」は、上町の雄綱と下町の雌綱を結び、刈和野地区の中心部である大町通りで引き合う伝統行事。綱の直径は約80ab、長さは約200b、重さは約20dにもなり、毎年数千人で引き合う。一本勝負で上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になるといわれている。
 上町の綱よい作業は、大綱交流館の駐車場で行われた。1月30日は地元の西仙北小学校や西仙北中学校、西仙北高校、西仙あおぞらこども園、刈和野大綱保存会のメンバーら約180人が参加した。
 細い綱を33本合わせて太さを出した綱を3本用意。綱引きを取り仕切る建元や保存会のメンバーから指示を受けながら作業した。
 「ジョヤサ、ジョヤサ」の掛け声に合わせて綱を転がしたり、より合わせて大綱に仕上げていった。綱を持ち上げる場面では、協力しながら必死に綱を持ち上げていた。
 翌1日、完成した大綱は上町と下町の境界の中心「ドップ」に設置。習わし通り大蛇がとぐろを巻くように七巻きに積み上げ、綱の先端を中から出した状態で右側に雄綱、左側に雌綱を飾っている。
 綱引き本番は2月10日。午後8時過ぎから雄綱と雌綱の2本の綱を合わせ、9時には引き合いを開始する予定。

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※写真は
綱を持ち上げる参加者
出来上った3本の綱
協力しながら作業
綱をより合わせ大綱に


詳しくは2025年2月4日(火)号をご覧下さい。
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