2025年2月8日号 |
目指せ、世界一!
スポーツYUKIYOSE世界大会
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「YUKIYOSEはスポーツだ!」を合言葉に、競技として雪よせを楽しむ「スポーツYUKIYOSE世界大会」が2日、大仙市堀見内の市営仙北球場駐車場で開催された。県内外から11チーム55人が出場。雪よせの技を競い合った。
冬場の生活に欠かせない除雪作業に制限時間や距離などのルールを設け、新たなスポーツ競技として楽しむ本イベント。地域活性化や除雪ボランティアへの参加促進、正しい除雪技術の周知を目的に2014年にスタートし、今大会で8回目を迎える。昨年は雪不足で中止となり、開催は2年ぶり。
競技は1チーム1〜5人編成。前後半各45分の計90分間で、幅4・5m×長さ30m、深さ50pエリアの雪をどれだけ速く最終ラインまで寄せられるかを競う。使用が認められるのはスコップ2本とスノーダンプ1台のみ。各所に審判員を配置し、既定の深さに達していなかったり、雪よせの綺麗さに欠けていたりする場合は警告が入る。
競技開始の合図とともに、選手たちは一斉に白銀のレーンへ飛び込んだ。スコップで雪をブロック状に切り出し、スノーダンプで次々と排雪するチームや、一気に掘り進めて最後にまとめて運搬するチームなど、戦略は様々。固く湿った雪に悪戦苦闘しながらも、互いに声をかけ合い、チーム一丸となって雪の中を進んだ。
各チーム、狙うのは世界一。ゴールにむかい懸命に突き進む選手らに、「がんばれー!」の声援が起こった。
レースの行方を見守った大仙市の60代女性は「一昨年も楽しませてもらい、今年もやると聞いて見に来た。雪よせは嫌われがちな作業だが、こうしたイベントを通じて楽しむ機会が持てるのは素晴らしい。雪が固くて大変だと思うが、みんな笑って楽しそう。がんばって!」と声援を送った。
大会を主催する大仙市商工会青年部の佐藤優部長は「去年は雪不足で中止になったので、今回開催できて嬉しい。選手のみなさんも楽しんでくれて良かった。雪よせはある意味、自分との戦い。大変だが、やってみると面白いところもある。やったことがない方も、ぜひ参加してみてほしい」と話した。
YUKIYOSE世界一に輝いたのは、横手市の強豪、岡部興業。同チームには「金色のスコップ」と長沼商店の焼肉セット(1万円分)が贈られた。
主な成績は次の通り。
【グランプリの部】
@株式会社岡部興業(21m50p)A川連運送株式会社(21m20p)Bチーム我ら同級生だびょん!!(18m30p)
※写真は
世界一を目指す参加者
固い雪に挑む
個性あふれるコスチュームで魅了
スノーダンプで次々と排雪
熱戦が続く
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