2025年2月13日号
本番に向け着々と
大曲の綱引き

photo  小正月行事「大曲の綱引き」に向け11日、綱組保存会らが元綱を制作。蛇体を表している綱の「頭」と「尾」も完成し、15日の本番に向けて着実に準備が整いつつある。
 この日は、綱組保存会と来年厄年を迎える大曲昭和六十年会、それに秋田修英高校の野球部が諏訪神社で元綱作りに取り組んだ。
 細い縄30本を1セットにして4つ用意。1セットごとに手で撚りをかけ、さらに丸車式手動縄綯機と呼ばれる道具を使い、この4つをより強度のある1本に。これを4本用意し、大綱へと仕上げた。秋田修英高校1年で大曲地域の菅原美佑さんは「細い綱を太い綱にするときに力が必要で大変だった。はじめてこうした地元の行事に参加した。まだ大曲の綱引きを見たことがないので、ぜひ当日見に行きたい」と話した。
 綱引き委員会の塩谷國太郎顧問宅の蔵では、綱組保存会と、厄年を迎える大曲昭和五十九年会(佐藤悠会長)が芯綱づくりをした。
 梁に藁をかけ、藁を差し込みながら「よいしょ、よいしょ」の掛け声で右回りに大人の体7周半の長さにした。綱は蛇の「頭」と「尾」の形にした後、諏訪神社に運び右柱に「頭」、左柱に「尾」を飾り、綱引きが近いことを知らせた。
 大曲の綱引きは、県指定無形民俗文化財。今年は15日午後5時半、諏訪神社で綱おろしを行い、その後、街中を練り歩く。引き合いは午後8時半を目安に大曲上大町交差点で行われる。
 上丁が勝つと米の値段が上がり、下丁が勝つと豆の値段が上がると言い伝えられている。

photo photo photo








※写真は
撚りをかけながら「よいしょ」
丸車式手動縄綯機を操作する秋田修英高校野球部
協力しながら制作
昭和60年会も


詳しくは2025年2月13日(木)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで