2025年2月25日号 |
9月開校に向けて
仙北市とKBHが協定書に調印
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仙北市とナイツブリッジハウス・インターナショナルスクール(KBH)は14日、同スクール設立に関する協定を締結した。
田沢湖庁舎で行われた協定書調印式で、田口知明市長とKBH代表のジョン・フェアロン氏が協定書にサインした。KBHは、シンガポールにあるケンブリッジ認定のインターナショナルスクール。5〜15歳までの生徒を対象に、ケンブリッジカリキュラムを提供している。
仙北市での開校は9月を予定しており、中高生年代を対象に主にアジア圏から留学生を募集する一方、日本人の入校も受入れる。今年度で閉校する白岩小学校2階を仮校舎に、初年度は40人程度でスタートし、いずれは600人規模を目指す。本校舎と寄宿舎は田沢湖畔のハートハーブ周辺に建設予定。日本での開校は仙北市が初となる。
田口市長はあいさつで「昨年1月のインターナショナルスクールの誘致モニターツアーから、わずか1年でここまで進展したことは夢のよう。全国各地の候補地がある中で、ここ仙北市を選んで下さったジョン・フェアロン氏に深く感謝申し上げる。少子高齢化の課題に直面する中、この誘致は市にとって新たなチャレンジ。角館の武家屋敷や田沢湖など豊かな資源を活かした教育環境を提供し、市の子どもたちとの交流を通じて、お互いが高め合える場となることを期待している」と述べた。
フェアロン氏は「去年、仙北市を訪れた際、海外の保護者から当地へのインターナショナルスクール設立を望む声を多くいただいた。質の高い教育を手の届きやすい価格で提供し、地域に経済的なプラス効果を生み出せれば」と語った。
仙北市のいちばんの魅力は自然環境、と話すフェアロン氏。「日本は海外で人気があるが、仙北市や秋田の認知度はまだ低い。本校の開校を通じて認知度を高め、多くの観光客を呼び込める地域づくりにも貢献していきたい」と期待をこめた。
※写真は
協定書を手に
KBH創設者のフェアロン氏
あいさつする田口市長
笑顔で握手を交わす
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