2025年2月27日号
すてる油で空を飛ぼう!
美郷町とJALが連携協定締結

photo  美郷町と日本航空株式会社(JAL)は17日、廃食油を原料とした持続可能な航空機燃料SAF=(Sustaina ble Aviation Fuel)製造推進に関する連携協定を締結した。町役場で行われた締結式で、松田知己町長と同東北支社の佐野寛人支社長が協定書にサインした。
 SAFは、廃食油や廃棄物、植物などの再生可能な資源を原料とする航空機燃料。従来のジェット燃料と比べ、約60〜80%のCO2削減効果があるとされる。
 JALグループは2030年までに全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える目標を掲げ、目標達成に向けた取組みの一環として「すてる油で空を飛ぼう!プロジェクト」を推進している。スーパーマーケットなどの協力を得て、家庭から出る廃食油の回収ボックスを店頭に設置。参加者は専用の回収ボトルを使って廃食油を持参し、回収ボックスに流し込む。たまった油は廃食油回収事業者がSAF製造プラントに搬入し、航空燃料へと作り変えられる。
 町の同プロジェクト参加は県および東北では初。
 松田町長はあいさつで「温暖化対策として町ではごみの減量化に取り組んできたが、さらなる進展には町民の環境意識向上が必要と考えていたところ、日本航空様の本プロジェクトを知り、お声がけさせていただいた。これを機に、町では『未来へつなごう 環境にやさしいまち宣言』を行い、環境保全意識をさらに高めていく。町民が身近に取り組める環境負荷軽減活動として『すてる油で空を飛ぼう!プロジェクト』を展開していきたい」と述べた。
 佐野支社長は「JALグループは航空輸送事業を通じて人や物の交流を支える一方、CO2排出による環境負荷が課題にあげられており、その解決策として循環型原料から製造される持続可能な航空燃料SAFの活用に注力している。SAFは従来のジェット燃料と比べ、ライフサイクル全体でのCO2排出量を大幅に削減でき、地球環境保護の観点からも重要な役割を担う。美郷町様との連携により、国産SAFのさらなる推進と地域での脱炭素社会の実現を目指したい」と語った。
 本協定締結に合わせ、町では「未来へつなごう 環境にやさしいまち宣言」を制定。同日付で宣言を行い、環境意識の醸成や、ごみの削減とリサイクル推進、不法投棄のない美しい景観の保全など、豊かな自然を未来に残すための行動指針を示した。

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※写真は
協定書を手に
あいさつする松田町長
JALの取組みについて語る佐野支社長
協定書に署名


詳しくは2025年2月27日(木)号をご覧下さい。
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