2025年3月4日号
当初予算案は129億455万円
松田町長が施政方針説明

photo  美郷町の定例町議会が2月28日開会し会期を14日までの15日間と決定。松田知己町長が招集あいさつと施政方針説明を行った。上程議案は2025年度一般会計当初予算案など26議案。
 招集あいさつで、町が定期予防接種の委託業務として実施している「新型コロナワクチン」と「高齢者用肺炎球菌ワクチン」の接種において誤って有効期限が過ぎたワクチンを接種したことが医療機関からの報告により判明したと説明。「内容としては『新型コロナワクチン』については、今年2月4日有効期限のワクチンを2月7日に、『高齢者用肺炎球菌ワクチン』については、今年1月24日有効期限のワクチンを2月4日に、それぞれ対象者1人に接種した。いずれも各医療機関が接種の誤りに気付き、町へ報告するとともに対象者へ連絡し健康状態を確認している。今後は委託医療機関への注意喚起を通して再発防止に努めていく」と述べた。
 施政方針説明によると、妊娠・出産・子育て支援については、町の出産祝金、国の出産・子育て応援金、県のあきた出産おめでとう給付金、町の小中学校入学祝金を支給するとともに、小中学校の学校給食における食材費高騰分の支援を継続する。また新たに小中学校の学校給食の米飯については、栄養価が高くうまみ成分がより残っている胚芽米の令和7年11月からの提供に向け準備を進めていく。
 認知症対策の充実については、「美郷町高齢者福祉計画」に基づき、認知症予防を目的とした講演会等を開催するほか、認知症サポーター養成講座を開催し、正しい知識と適切な対応方法について理解を深めるとともに、認知症カフェの運営を支援し、誰もが相談しやすく集いやすい場を提供できるよう努めていく。
 中学校における部活動の地域移行については、町内スポーツ少年団や中学校、保護者等を委員に令和6年度に設置した「美郷町部活動地域移行協議会」や個別のスポーツ少年団等との協議を継続し、実施可能な部活動からの地域移行を進め、子ども達がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる環境づくりに取り組んでいく。
 薬用植物については、作付けと出荷拡大の支援を継続し、キキョウやエイジツの増産に向けて取り組むとともに、カンゾウの本格栽培に着手し、令和8年度の出荷を目指す。また薬樹の森健康公園の基盤整備工事を実施し、園内薬樹の生育不良の解消を図っていく。
 商業振興の推進については、町内特産品の新たな開発への助成やパッケージデザインなど商品宣伝資材の磨き上げへの助成、さらに美郷ブランド認定による付加価値の提供や美郷雪華を活用した商品開発への協力を通して、新たな商業振興のきっかけを提供していく。
 定住・移住支援の強化については、美郷暮らし促進奨励金の交付による支援を継続するとともに、旧六郷わくわく園跡地等の宅地造成工事を実施し、令和8年度からの分譲開始を目指していく。また、定住・移住につながる機会の創出については、移住コンシェルジュとしての地域おこし協力隊による新たな関係人口の創出、町の魅力や移住支援制度の情報の県内外への発信を行い、移住者の増加に繋げていく。
 2025年度一般会計当初予算案は129億455万4000円。前年度と比較して10億6726万円、率にして9・0%の増。歳入は町税14億8849万円、地方交付税57億6416万円など。


※写真は
招集あいさつする松田町長


詳しくは2025年3月4日(火)号をご覧下さい。
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