2025年3月11日号
魅力を皆さんに
学生7人が道の駅なかせんで「宵の星々」販売会

photo  秋田大学の学生7人が大仙市内の酒米生産者と5つの酒蔵と協力し、酒米づくりから醸造、販売、PRまで一貫して取り組んだ日本酒「宵の星々」の販売会が1・2日の両日、道の駅なかせんで行われた。大仙市誕生20周年を記念した生酒も同時販売。学生らが買い物客にPRした。
 「宵の星々」は大仙市産米で醸す日本酒プロジェクトとして、秋田大学教育文化学部の益満環准教授(50)=大仙市出身=のゼミ生らが取り組んでいるもの。2日の販売会にはプロジェクトに参加したゼミ生7人も駆けつけ、おそろいのはっぴ姿で売り場に立った。
 同大3年の谷川未采さん(21)にとって、日本酒づくりは初めての体験。蔵元の伝統やこだわりに触れ、蔵人らの酒づくりにかける情熱に心を動かされたと話す。
 酒づくりは菌が相手。衛生面での配慮はもちろん、繊細かつ手早い作業が求められ、発酵状態を見極めながら作業を進める難しさも体験し、その奥深さに感銘を受けたという。
 谷川さんは「販売会でお客様と直接対話する中で、『宵の星々』の味わいを言葉で的確に伝えることの大切さを実感した。蔵によって味わいが異なるため、お客様の好みに合わせて、それぞれの特徴をわかりやすく説明するよう努めた。たくさんの方が販売会に足を運んで下さり、驚きと嬉しさでいっぱい。『宵の星々』が広く認知され、愛されていることを実感できた」と手ごたえを語る。
 「5つの酒蔵それぞれの個性や異なる味わい、香りを感じていただきたい。大仙市のお酒の魅力を皆さんにお届けしたい」と笑顔を見せた。
 益満准教授は「学生たちにとって、理論と実践を往復しながら学べる貴重な機会になった。地域を盛り上げる活動に携われるのは幸せなこと。今後は、他の地域資源も取り上げながら様々な分野の方々と協力していきたい。最終目標は消費拡大と地域経済の活性化。米をはじめとする大仙市の優れた産物をPRし、いろんな方々と連携しながら地域活性化にむけ積極的に取り組んでいきたい」と意欲を示した。
 大仙市から訪れた70代男性は「以前の販売会で購入したらおいしかったので、また買いに来た。学生たちはみんな一生懸命だった。家で少しずつ、大切に味わいたい」と満足そうに話した。

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※写真は
学生らの取組みを紹介したパネル
酒づくりに挑戦
道の駅なかせんで行われた販売会
大仙酒蔵統一コレクション「宵の星々」
プロジェクトに参加した7人


詳しくは2025年3月11日(火)号をご覧下さい。
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