2025年3月27日号
3人を表彰
大仙農業元気賞表彰式

photo  将来の担い手として期待される若手を表彰する、大仙市の大仙農業元気賞の表彰式がこのほど、大曲交流センターで開催され、今年度は3個人が表彰された。
 農業元気賞は、大仙市内に居住する若手の農林水産業従事者のうち、先進的な取り組みに挑戦していることや、地域や団体のリーダーとして活躍していることなどから、将来の大仙市の農林水産業を担うことが期待されている人たちを表彰するため制定。今年度で17回目を迎え、これまで53人が表彰を受けている。
 表彰者は2月3日に開催された表彰選考委員会(会長=小松一男・大仙市認定農業者会議連絡協議会会長)において関係団体などから推薦のあった、高橋将さん(48)=大曲地域=、細川清俊さん(46)=中仙地域=、橋正憲さん(39)=太田地域=の3人に決定した。
 表彰式で老松博行市長は「受賞者のみなさんには本市農業を牽引する若手リーダーとして、より一層活躍することを期待している」とあいさつした。  受賞者の受賞理由は次の通り。敬称略。
 ◇高橋将(大曲地域)=平成9年から家業の農業に従事し、令和元年に家業を法人化(農事組合法人相野豆米)した際に理事に就任。法人では実動の中心として主任オペレーターを担当しており、現在は水稲、大豆等の複合経営を行っている。かねてから先進的な農業技術を取り入れ、令和3年に移動基地局を導入し、スマート農業機械を活用し作業効率化を図るなど、地域におけるスマート農業導入の先駆者となっている。
 また、大仙市麦・大豆国産化プランの「取組の中心となる農業者」として大豆の生産拡大に取り組み、高レベルな大豆栽培技術を活かし、高品質な大豆の生産拡大を行っているほか、大曲小貫地区の中心経営体として、農地の集積・集約化や遊休農地解消にも尽力し、先進技術を活用して地域農業に大きく貢献する姿勢は、他の農業者の模範として、今後のさらなる活躍が期待される。
 ◇細谷清俊(中仙地域)=平成31年に就農し、親の黒毛和種繁殖牛を一部継承して畜産経営を行っている。牛舎遠隔監視カメラによる体調管理や事故防止を徹底し、着実に繁殖牛・出荷牛頭数を増やしており、就農6年間で全国和牛能力共進会に県代表として2回連続出場し、令和4年の第12回大会では功労者表彰を受賞するなど、和牛改良や飼育技術は、県内トップレベルにある。また、家畜人工授精師や家畜体内授精卵移植師等の資格を有し、地域ではヘルパー員として和牛農家を巡回して去勢や予防接種などの補助を行っており、JA秋田おばこ畜産部会の役員を担っているほか、管内畜産農家の市場への子牛運搬や人工授精を手がけるなど、多方面で市の畜産振興に寄与しており、将来の大仙市農業を牽引する農業者として今後のさらなる活躍が期待される。
 ◇橋正憲(太田地域)=平成25年から2年半、大仙市東部新規就農者研修施設で研修後、28年に就農し、現在はハウスでトマト、ホウレンソウ、小松菜の施設野菜経営を行っている。就農当初から他の先駆けとなって養液土耕システムを導入し、かん水や施肥作業の省力化、肥料低減に取り組むなど、作業効率化に努めており、夏季にトマト、冬季にホウレンソウと小松菜を栽培する周年園芸に取り組んでいる。
 栽培技術の習得に熱心であり、JAトマト部会太田支部副部会長として、部会員の技術的相談を受け、積極的に技術の情報交換を行うなど、地域での栽培技術や品質の向上に貢献している。また、仙北地域農業近代化ゼミナールの幹事を務めるほか、市の新規就農者研修生OBで結成された「研修修了生の会」においても、先導役となって若手農家間の交流・情報交換を積極的に行い、若手農家を牽引する存在として各団体でリーダーシップを発揮するなど、今後の更なる活躍が期待される。


※写真は
あいさつする老松市長


詳しくは2025年3月27日(木)号をご覧下さい。
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