2025年3月29日号 |
次世代に継承
鮭ふ化放流事業130周年記念事業
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大仙市誕生20周年と鮭ふ化放流事業130周年を記念した講演会が16日、大曲市民会館・大ホールで行われた。265人の市民が来場し、魚に関するクイズショーで、魚の生態や海の大切さを学んだほか、お笑い芸人によるスペシャルライブを楽しんだ。
講演会には、さかなのおにいさん「かわちゃん」が登場。クイズではイラストで解説しながら、鮭はもともとは白身の魚で、海でカニや海老に含まれるアスタキサンチンを摂取することで身が赤っぽく着色することや、人間の100万倍の嗅覚を持っていることなどを紹介した。
海洋汚染や乱獲、地球温暖化により将来的に海にいる食用魚がいなくなる可能性も指摘し「魚は卵のときと生まれてすぐのときに、ほとんどが食べられたり死んでしまったりする。元気なときに人が稚魚を川に返してあげることで、よりたくさんの鮭が海に流れ、また帰ってくる。130年にわたって放流してきたことは本当に素晴らしいこと。リレーのバトンを渡し続けてくれた人がここにたくさんいたから続いてきた」と述べた。
そして「みんなが好き勝手して川や海を汚すと魚は棲めなくなる。そうならないために、みんなが魚を好きになって守っていこう」と呼びかけた。
クイズに正解した子ども達には非売品のステッカーとサイン入りの本がプレゼントされた。
続いてお笑い芸人「はなわ」さんのスペシャルライブが行われた。デビュー曲の「佐賀県」や妻の人生を歌い日本レコード大賞の企画賞を受賞した「お義父さん」などを披露した。
ステージ上には、はなわさんの後輩で4月1日に道の駅なかせんでラーメン屋「鬼そば藤谷総本店」をオープンさせる、ものまねタレントの「HEY!たくちゃん」も登場。はなわさんがこの日のために作詞・作曲した「銀の流れは時を越えて」を一緒に歌い上げた。
大仙市の鮭ふ化放流事業は、明治28年にふ化場が建設されて以来、今年で130年の大きな節目を迎えている。これを記念してこの日は玉川橋下流右岸で稚魚の記念放流も行われた。
※写真は
イラストを使い解説する「かわちゃん」
オリジナルの本などをプレゼント
「HEY!たくちゃん」(左)も登場
熱唱する「はなわ」さん
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