2025年5月8日号 |
老松市長が所信表明
補正予算など可決
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大仙市の臨時市議会が2日開会し、財産の取得案や2025年度一般会計補正予算案など11件を原案どおり可決した。3月30日に告示された市長選挙で、無投票により3選した老松博行市長が所信表明した。
所信表明で老松市長は「これまでの延長線上で物事を考え進めていては、市民の暮らしは守り抜けない。変化が著しい時代だからこそ、考え方や価値観をアップデートしながら、課題に対し真正面から向き合い、大仙市の更なる発展に向けて、市民と約束した『だいせんの未来を拓く10の公約』を中心に、しっかりと成果に結びつけていく」と述べた。
このほか、所信表明によると、地域経済を活性化させ、雇用と所得をもたらし、若者の定住や結婚、出産の希望の実現につながる市発展の要である商工業振興については、国の交付金を有効に活用しながら、現下の物価高騰や資源、エネルギー価格の高止まりの影響を受け厳しい事業環境にある事業者を下支えていく。DX、GXなどの世界的な潮流への対応に加え、若者や女性をはじめ、誰もが働きやすい職場づくり、子育てと仕事を両立しやすい環境の整備、健康経営による人への投資など、自社の持続可能性を高め、さらなる成長に向けて積極的に取り組む事業者を支援していく。
デジタル改革と持続可能な行財政運営については、複雑化・多様化する行財政課題に的確に対応し、安定的かつ継続的に行政サービスを提供していくため、人材の確保・育成を戦略的に進めるとともに、人口規模に合わせた効率的な行政規模となるよう、デジタル化の進捗状況なども勘案し、長期的な展望のもとで支所機能を含めた組織・機構のあり方を検討しながら、市庁舎の整備に道筋をつけていく。
地方創生「第三の矢」については、「大仙市文化財保存活用地域計画」を核に、関係機関等と連携・協力しながら、有形・無形の文化遺産の総合的、かつ一体的な保存と活用に取り組むとともに、観光と連携した文化観光ツーリズムなど、様々な分野との相乗効果を発揮しながら、地域の活性化につなげていく。
若者・女性活躍のまちづくりについては、「第4次大仙市男女共同参画プラン」のもと、地域社会や職場などの身近に存在するアンコンシャス・バイアスの解消に向けた取り組みを一層推進するとともに、あらゆる場面で若者や女性が参画し、意欲に応じて活躍できる環境づくりを進め、世代や性別で差別されない多様な価値観が尊重されるまちづくりを進めていく。
可決した財産の取得は、消防用軽四輪駆動小型動力ポンプ付積載車4台を3520万円、凍結抑制散布車(3d級)2台を5104万円で取得するもの。
25年度一般会計補正予算は、4億1887万円で補正後の予算総額は453億487万円。補正による主なものは、大阪・関西万博会場での「大曲の花火」打ち上げに伴う負担金の補正300万円、嶽ドームの膜天井張替工事費等の補正1億3116万円、大曲小学校の暖房設備改修工事費の補正4193万円など。
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