2025年5月13日号 |
武道の精神受けつぎ
角間川小で木刀振り
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朝日の差し込む体育館に「メン!」という力強い声が響き渡った。角間川小学校(佐藤洋子校長、全校児童76人)で8日、全校児童による今年度初の「木刀振り」がスタートした。
1968年(昭和43年)に始まった業間体育「全校竹刀振り運動」を引き継ぎ、約60年にわたって続けられる伝統の取組み。子どもたちは一心に木刀を振り続けた。
「剣道のまち」として知られる大仙市角間川地区。同校4代目および7代目校長を務めた須田勇助氏の尽力により剣道が奨励されて以来、角間川小は県大会や全国大会で数々の優秀な成績を収めてきた。地域に根付いた武道の精神はいまも子どもたちの日常に息づいている。
8日朝、体育館に裸足で集まった子どもたちは入口で一礼した後、入場。初の木刀振りに臨む1年生には6年生が寄り添い、礼の仕方や座り方といった基本所作を丁寧に教えた。
指導にあたったのは同校OBで剣道経験者の打川元喜さん。木刀の正しい持ち方や足の位置、構えの姿勢などを説明すると、子どもたちは真剣なまなざしで耳を傾けた。
続いて6年生の代表児童3人がステージに上り、号令に合わせて木刀振りがスタート。「メン!」と声を上げながら子どもたちは一斉に木刀を振り下ろした。体育館には数分間にわたって溌溂とした声が響き渡った。
最高学年のリーダーとして全校をまとめる橋本柚月さんは「新1年生も一生懸命がんばっていて、伝統を守ろうというみんなの気持ちが伝わってきた。自分もまだ学ぶべきことが多いので、しっかり教えてもらいながら正しい行いを実践し、大切な伝統を引き継いでいきたい」と意気込みを語った。
打川さんは「初回にしては声がよく出ていた。1年生は最初戸惑いもあったが、さすが角間川の子どもらしく上手にできていた。ステージ上の6年生は剣道経験者だけあって教えるところがないほど完璧だった」と評価。「10月の終わりまで、大きな声を出して元気よくがんばってほしい。木刀振りを通して礼儀作法やあいさつなどを身につけてもらえれば」と期待をこめた。
子どもたちは10月30日までの約半年間、毎週1回、木刀を手に心身の鍛錬に励む。
※写真は
元気な声で「メン!」
指導にあたる打川さん
6年生に付き添われて入場する1年生
初の木刀振りに臨む1年生
疲れを見せずに振り続ける
木刀振りを終え、黙想
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