2025年6月3日号 |
大野さん(羽後町)が優勝
秋田おばこ節全国大会
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第34回「秋田おばこ節全国大会」が1日、大曲市民会館・大ホールで開催された。大賞、熟年、年少の部あわせて77人が出場。自慢ののどを競い合い、大賞の部では羽後町の大野源四郎さん(77)が初優勝を果たした。
「おばアーこナー 何んぼになる 此の年 暮らせば 十と七つ」で知られる「秋田おばこ節」は、民謡王国・秋田を語る上で重要な唄のひとつ。秋田の風土や人々の暮らし、心情を豊かに表現した唄としていまも多くの人に親しまれている。
本大会は「秋田おばこ節」の正しい伝承と普及を図り、民謡を通じた地域文化の振興と地域活性化につなげようと毎年この時期に開かれている。
大賞の部(年齢制限なし)には38人、熟年の部(75歳以上)に28人、年少の部(中学生以下)には11人が出場。大賞の部では上位10人が予選を通過し、午後から行われた決勝で熱戦を繰り広げた。
審査は公益財団法人日本民謡協会理事の佐々木實さんを審査員長に、県民謡協会理事長の梅若梅祥さん、同上席師匠の二代目浅野梅若さんの3人が務めた。
佐々木審査員長は講評で「秋田おばこ節は全国に広く知られ、各地の全国大会でも必ず歌われている、地域にとってなくてはならない歌。今日審査させていただいて感じたのは、小さい子どもたちがとてもよく歌えており、年配の方々も情緒豊かに表現されていたこと。秋田おばこ節が途絶えることなく歌い継がれることを願う」と述べた。
大野さんは「優勝するとは思っていなかったので驚いている。大先輩方の歌う秋田おばこ節を聞きながら学んできたが、今日は自分なりに秋田おばこ節の味わいを表現できるよう心がけた。今までやってきて本当に良かった」と喜びを語った。
成績は次の通り(敬称略)。
【大賞の部】
▽優勝=大野源四郎(羽後町)▽準優勝=嵯峨泉稀(秋田市)▽3位=谷川未采(八郎潟町)
【熟年の部】
▽最優秀賞=近藤みつ子(仙北市)▽優秀賞=澁谷四郎(横手市)▽敢闘賞=高木弘江(大仙市)
【年少の部】
▽最優秀賞=畠山咲(桜中1年)▽優秀賞=長谷川芽咲(大館国際情報中2年)、畠山小心結(井川義務教育8年)
※写真は
優勝旗を受け取る大野さん
味わい深く歌う大野さん
佐々木審査員長の講評
アトラクション・ステージ
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