2025年6月7日号
訓練成果競う
消防救助技術県大会出場者選考会

photo  大曲仙北広域消防本部(小笠原伸一消防長)の第53回「消防救助技術秋田県大会出場者選考会」が5月27日、大曲消防署訓練場で開かれた。隊員42人が出場。日頃の訓練成果を存分に競い合った。
 開会式で小笠原消防長は「4月14日の訓練開始以降、雨の日も欠かさず訓練に励む皆さんの姿を頼もしく思っている。今日の選考会は、それぞれが掲げた目標を実現するための第一歩。これまでの訓練の成果を存分に発揮し、全員が県大会出場を勝ち取ることができるよう最高のパフォーマンスを期待する。悔いのない選考会にしてほしい」とあいさつした。
 選手宣誓では、大曲消防署西分署の藤井元規副士長が「訓練できることへの感謝の気持ちを忘れず、オレンジの服に袖を通し訓練するプライドと熱い救助魂を胸に、最後まで全力で訓練することを誓う」と宣誓した。
 競技は「引揚救助」、「ロープブリッジ救出」、「ほふく救出」、「はしご登はん」、「ロープ応用登はん」の5種目。
 「引揚救助」は5人ひと組の競技で、2人が空気呼吸器を着けて塔上から降下し要救助者を捜索。発見後は4人で協力して塔上へ救出し、隊員全員が脱出するまでのタイムを競う。
 「ロープブリッジ救出」はビル上の救出を想定した競技。隊員2人が23bのロープを伝って向かい側の塔上にいる要救助者を助け出し、脱出するまでのタイムと安全性を競う。
 「ほふく救助」はトンネルなど狭い場所での火災や酸欠事故を想定。空気呼吸器を装着した隊員がロープを結んで進入し、要救助者を素早く救出した。
 「はしご登はん」と「ロープ応用登はん」は、いずれも高さ15bを登ってタイムを競う。「はしご登はん」は垂直に固定されたはしごを命綱で自己確保しながら登り、「ロープ応用登はん」では塔上から垂らされたロープを2人ひと組で器具を使わずに登る。
 会場には出場隊員の家族らも応援に駆けつけ、競技を見守った。
競技後の講評で長澤政信消防次長は「改めて、皆さんのがんばりに敬意を表したい。選手宣誓にもあった通り、感謝の気持ちと大曲仙北広域というネームの入ったオレンジの服に袖を通すプライドを持って、県大会突破を目指してほしい」と激励した。
 県大会出場者と所属は次の通り。敬称略。
 ◇引揚救助=▽高橋奎人(中仙)、坂本直潔(南)、高橋麗翔(東)、戸嶋大夢(西)、大石知滉(田沢湖)
 ◇ロープブリッジ救助=▽佐々木嶺(大曲)、冨樫琉希亜(大曲)、佐々木克樹(西木)、橋明士(田沢湖)▽大石海斗(大曲)、戸澤宥飛(角館)、山手恵太郎(中仙)、菅原直綺(協和)
 ◇ほふく救助=▽因幡航希(南)、佐藤魁(大曲)、鈴木吟河(田沢湖)▽山形凌夏(角館)、高木柊輔(大曲)、大石知滉(田沢湖)
 ◇はしご登はん=鈴木健矢(角館)、鈴木吟河(田沢湖)、青谷壮(大曲)
 ◇ロープ応用登はん=▽山形駿(中仙)、藤井元規(西)▽齊藤佳祐(大曲)、斉藤大雅(西仙北)
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※写真は
ロープを伝って救出
藤井副士長の選手宣誓
引揚救助
2人ひと組で臨む「ロープ応用登はん」
狭い場所での「ほふく救出」


詳しくは2025年6月7日(土)号をご覧下さい。
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