2025年6月26日号 |
希望と平和をテーマに
「大曲の花火」概要発表
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第97回全国花火競技大会「大曲の花火」が8月30日、「大曲の花火」公園で開催される。主催する大曲商工会議所と大仙市は23日、記者発表を行い大会の概要を説明した。大会提供花火はフィンランドの独立運動を支えた曲「交響詩フィランディア」。希望と平和の祈りを花火で表現する。
大会に出場する業者は地元の4社をはじめ28業者で、全国から選び抜かれた花火師がそろう。打ち上げ玉数は約1万8000発を予定している。
競技は「昼花火の部」が5時10分、「夜花火の部」が同6時50分にスタートする。
「昼花火」競技は5号玉5発で、色煙を用いた割物または吊り物で色彩と煙竜の芸術性を競う。
夜花火は10号玉割物2発と創造花火で審査する。10号玉は芯入割物の部と自由玉の部、の2種類。創造花火では色彩やリズム、立体感、構成など複合的な観点から創造性や独自性を審査する。
大曲商工会議所会頭の齋藤靖大会実行委員長は「2年前のウクライナ戦争が始まった年に『展覧会の絵』をテーマに平和について大会提供を企画した。いまだに中東では戦争が起こり続いている状況の中で、もっと大曲の花火としても平和について問いかけていかないといけない」と述べた。
呼び物の大会提供花火のテーマは「交響詩フィンランディア」。独立運動を象徴する曲で、苦難、闘争、勝利、愛国心、輝く未来の各テーマを花火で表現し、希望や平和の祈りを夜空に描き出す。
小松忠信大会実行委員会副委員長は「前半は重厚感のある暗く沈んだ雰囲気からスタートする。民衆が動き出す部分については花火の発射音や燃焼するときの音を効果的に使っていく。中間部ではオーロラを花火で表現できればと思う。最終的には花火で平和を導き出そうという願いを込めての打ち上げ。平和の象徴たる白、ここに未来にみなさんが思い描く希望を当て込んでいきたい」と述べた。
大会提供花火は「大曲の花火」年間スポンサー10社と大曲の花火実行委員会の提供。最大幅900bで約5分30秒の間に約2200発を打ち上げる。
夜花火の部の競技開始前には約1000機によるドローンショーも企画している。
10万人分の有料観覧席は8割が販売済み。直接販売は7月6日午前7時から大曲商工会議所で行う。整理券を6時から9時まで先着順で渡す。支払いは現金のみ。
大曲の花火実行委員会事務局では第100回大会開催の機運醸成に向けて、公式トレーディングカード(花火師カード)を販売する。
7月6日の観覧席直接販売の際に会場内の公式物販ブースで3枚の花火師カードにネックストラップがついて税込み1000円で販売する。単品の場合は300円で市観光物産協会ですでに取り扱っている。
出品花火業者の花火師28種類とシークレット2種を加えた30種類。花火師のPR等などが記載されているほか、2次元コードを読み込むと花火の動画を見ることができる。事務局では「単なるコレクションの枠を超えて、出品花火師とお客様を繋ぐ新しいコミュニケーションツールとして活用されることを目指している」としている。
毎年恒例となった第97回用公式Tシャツは税込み3700円。ファインダー越しのスターマインをデザインしている。
冊子版のプログラムは1部500円で7月25日から販売予定。
※写真は
思いを語る齋藤実行委員長
第97回全国花火競技大会ポスター
花火師カード
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