2025年6月28日号 |
白と紫の絨毯
美郷町ラベンダーまつり
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初夏の風に乗って漂うさわやかな香りと、山々から響くのどかな鳥たちの声。美郷町千屋の美郷町ラベンダー園のラベンダーが見頃を迎えている。約2fの園内に咲き誇る7品種、約2万株が色鮮やかな絨毯を織りなし、訪れる人を魅了している。
園内には、町と交流のある北海道中富良野から贈られた「濃紫早咲」をはじめ、薄紫ですっきりとした香りが特徴の「ラバンディン」、淡いライトブルーが印象的な「サキガケ」など、濃淡さまざまな紫の波が広がる。
町オリジナル品種「美郷雪華」は、美郷の初夏を彩る雪の結晶をイメージして名付けられたホワイトラベンダー。楚々とした純白の花姿が紫の絨毯に涼やかな彩りを添える。
訪れた人たちは日傘を手に園内をのんびりと散策し、色とりどりの花々を背景に記念撮影を楽しんでいた。
秋田市から訪れた60代夫婦は「若い頃に北海道の富良野でラベンダーを見たが、秋田でこのような風景が見られるとは。白いラベンダーは初めて見たので、新鮮」、「ラベンダーが好きで一度は来てみたかった。本当にきれい」と笑顔を見せた。
今年は例年に比べて開花が1週間ほど遅れた。
町の担当者は「開花が少し遅れたおかげで、まつり最終週に見頃を迎えることができ、今年は最後まで皆さんにきれいな花をお楽しみいただける。28日のキャラクターイベントには、全国各地のキャラクターと町のマスコットキャラクター『ミズモ』が登場するので、ぜひ会いに来ていただければ」と語った。
28日のイベント「全国からミズモのお友達キャラクター大集合」は午前10時半、午後1時、午後3時の3回開催。土曜・日曜には園内を1周するトラクターがけん引する遊覧車「こぐまちゃん号」も運行する。
開園時間は午前9時から午後5時まで。入場無料。ラベンダーの摘み取り体験(午前10時〜午後4時半)は1回500円。
ラベンダーまつりは、29日まで開催している。
問い合わせは、町商工観光交流課(0187・84・4909)。
※写真は
花と香りを楽しむ人々
紫の濃淡が織りなす波
飲食を楽しむ人々
町オリジナル品種「美郷雪華」
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