2025年7月15日号 |
地元の魅力ずらり
仙北地域求人説明会
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就職を控えた高校3年生が、地元企業の採用担当者と真剣に向き合った。仙北地域求人説明会が7日、大曲エンパイヤホテルで開催された。大仙市と仙北市、美郷町の高校に通う生徒124人が参加。担当者の言葉一つひとつに熱心に耳を傾けた。
同説明会は、県仙北地域振興局と大仙市、仙北市、美郷町、ハローワーク大曲・角館で構成する仙北地域雇用促進連絡会議が主催。来春の卒業を控えた高校3年生が地元企業への理解を深め、9月から始まる求人応募の参考にしてもらおうと開催している。
参加企業は製造業や建設業、小売業など35社。会場にずらりと並んだ企業ブースで、生徒らは25分間の説明を受けながら3回に分けてブースを巡った。会場には緊張と期待が入り混じった面持ちの生徒らが行き交い、高校名入りのカードを手に担当者らとあいさつを交わす姿があちこちで見られた。
各企業のブースで、生徒らは会社資料にじっくり目を通しながら、事業内容や実際の仕事の流れ、福利厚生、研修制度などを確認。担当者の話に頷きながらメモを取った。
六郷高校3年の橋駿太さん(18)は「希望するのは建設関係の仕事。現場監督業務について詳しく教えてもらい、参考になった。県内でやりたい仕事に就けたらうれしい」と話した。
企業説明の合間に設けられた6社による自社PRタイムでは、それぞれが独自の強みや魅力を発信。Takamitu(大仙市)の担当者は「残業がほぼなく、家庭の時間やプライベートを大切にできる。大好きなサッカーに関わる時間が持てるのはうれしい」とアピール。堀川林業(仙北市)の担当者は「安全作業に気を配れる人、プライベートと仕事のメリハリをつけられる人、それに体力があれば大丈夫」と人柄重視の採用方針について語り、「少しでも気になったら、ぜひ話を聞きに来て」と呼びかけた。
タカヤナギ(大仙市)の佐藤貴一マネジャーは生徒たちとの交流を振り返り、「真剣にメモを取りながら、職場の雰囲気ややりがいについて質問する皆さんの姿が印象的だった。若い世代はプライベートと仕事をきっちり分けて考え、定時退社や充実した休日数を重視するなどワークライフバランスをとても意識している。給与面や休日数プラス、自分の興味や性格にあった仕事を選ぶことが良い社会人生活を送る上で大切ではとお伝えした」と述べた。
高校求人は今月1日から各校で公開されている。9月5日には学校から企業への応募書類の提出が始まり、同16日からは各企業での選考活動がスタート。地域の企業と若者たちをつなぐ同説明会を経て、生徒たちの進路選択が本格化する。
※写真は
35社が参加
自社PRを行う担当者
積極的に質問も
高校名入りのカードを渡す
資料を熟読
担当者の説明に耳を傾ける
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