2025年7月17日号 |
業者と技術者を讃える
大仙市優良建設工事表彰
|
大仙市が発注した工事の施工業者と担当技術者をたたえる第18回「優良建設工事表彰」が2日、大曲エンパイヤホテルで行われた。昨年度に評定を行った50件の工事のうち、要件を満たす2件を表彰した。
優良建設工事は「予定価格が700万円以上」、「工事成績評定点が81点以上」、「現場安全パトロールの結果が良好であること」の全てに該当していることを対象要件としている。
表彰式で老松博行市長は「施工業者の創意工夫と技術力の向上、周辺環境への配慮などにより工事成績評定は近年、高い水準を保っている。制度創設の目的に適った成果が表れていることを喜ばしく思う。受賞者には引き続き、優良な施工に努めてもらい建設業界のけん引役としてその手腕を遺憾なく発揮することを期待している」とあいさつした。
受賞者を代表して宮原組の宮原竜大主任技術者は「高い顧客満足の表れとも言うべき優良工事表彰を受賞できたことは、我々公共事業の施工に携わるものにとって最高の喜びであり、これ以上の励みになるものはない。社会資本整備の担い手としての自覚を深め、地域社会に信頼される建設業の構築に向け努力していく」と謝辞を述べた。
優良建設工事表彰の受賞理由と受賞者は次の通り。
【優良建設工事表彰】
▽宮原組(宮原竜也代表取締役・宮原竜大主任技術者)・移促工―第1号物渡台地区防災集団移転道路等整備事業=本工事は物渡台地区防災集団移転促進事業における宅地造成に付帯した道路、簡易水道、公共下水道等のインフラ整備工事。施工期間中には、地元の園児や地域住民を対象とした土木作業車両の展示および実演会を実施し、普段は間近で見ることのできない建設機械に触れる機会を提供するなど、建設工事への理解と親しみを深めた。また、フィールドビューモニターを搭載した建設機械を用いて安全性の向上を図り、ドローンによる写真管理やレーザースキャナーによる施工管理など、ICT技術を活用した先進的な施工方法を採用した施工管理・品質管理の両面において、高く評価できる優良な工事。
▽秋田振興・吉・興栄特定建設工事共同企業体(秋田振興建設=小原貴代表取締役・佐藤寛監理技術者、吉建設=佐藤利昭代表取締役・高橋巧主任技術者、興栄建設=齋藤靖代表取締役・千葉尚主任技術者)・企業団地整備造成工事(第2期)=本工事は、大曲企業団地整備に係る盛土造成を中心とした土木工事。3Dデータ作成ソフトおよびICT施工現場端末アプリを導入し作業効率の向上を実現したほか、主工種である敷地造成工で、土地表面部の整正仕上げをマシンコントロール(ICTブルドーザー)で施工し、品質の向上、オペレータの疲労軽減、安全性の向上に努めた。土取場での作業についても周辺施設や環境に配慮した丁寧な施工を行った。第1期造成工事に続く大規模な造成工事であり、2カ年度にわたる長期の工事であったが、高い技術力および徹底した安全対策により無事故で完成した。現場および施工管理資料は適切であり、出来形・品質ともに丁寧かつ優良な工事である。
※写真は
受賞した施工業者代表と技術者
謝辞を述べる宮原さん
あいさつする老松市長
|
|