2025年7月22日号 |
寺田氏が再選
第27回参議院議員通常選挙
|
第27回参議院議員通常選挙の投開票が20日に行われ、本県選挙区(改選数1)は無所属現職の寺田静氏(50)が21万9717票を獲得、次点の自民党元職の中泉松司氏(46)に約4万8000票差をつけて再選を果たした。投票率は58・57lで、戦後の衆院と合わせて過去最低だった前回2022年参院選の55・56lを3・01ポイント上回った。
本県選挙区には寺田氏、中泉氏、参政党新人の佐藤美和子氏(65)、政治団体NHK党の新人の本田幸久氏(43)の4人が立候補。17日間の激しい選挙戦では、米価格高騰への対応や消費税率引き下げの是非など激しい論戦を展開した。
物価高騰対策として食料品など生活必需品の消費税引き下げなどを訴えた寺田氏は、特定の政党に推薦を依頼しなかったものの立憲民主党県連が自主的に推薦、共産党県委員会が支援、社民党県連が支持した。
午後8時過ぎ、「当選確実」が伝えられると、選挙事務所に姿を見せた寺田氏は、支持者らの盛大な拍手に迎えられ、「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。
寺田氏は「重い責任を受けるということに身の引き締まる思い。全県を17日間回る中で、介護のこと、子育て周りのこと、生活が苦しいという声、農家の静かな怒り、様々な思いを受け取ってきた。こうした思いを受け止めこの6年、しっかりと取り組みたい。黙っていると弱い立場に追い込まれる人のために働きたい」と述べた。
一方の中泉氏は「前回と同じく逆風を感じる厳しい選挙だった。もう一度秋田のために、自分の経験を生かして役に立ちたいとあがいてきた。こうした結果になってしまったことに深くお詫び申し上げる。今回の選挙がこの6年間、必死にあがいてきた中で最後のチャンスという覚悟で頑張ってきた。そういうことを考えたときにみなさんの期待に応えられなかったことにただただ自分の力不足、無力さを感じる。選挙は当選すればみなさんのおかげ、落選すればすべて責任は私にある」と敗戦の弁を述べた。また支持者へ「あきらめずに一緒に戦ってくれた皆さんにはふるさと秋田、私たちの未来をしっかりと切り拓いていただけるよう、今後とも力を尽くしてもらいたい」と呼びかけた。
※写真は
開票作業が行われた大曲体育館
|
|