2025年7月26日号 |
高校での開催は東北初
手紙の書き方出前授業
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大曲郵便局(石井道信局長)の手紙の書き方出前授業が11日、大曲農業高校で開催された。2年生152人がインターンシップでのお礼状の書き方を中心に学んだ。出前授業は従来小・中学校を対象に展開しており、高校での開催は東北初。
講師を務めたのは同局総務部の深沢惟さん。出前授業講師の研修を受けた近隣郵便局の局員もサポートに駆けつけた。
深沢さんは宛名書きについては「個人には連名であっても『様』、団体の場合は『御中』と使い分ける。教師や医者には『先生』と書く。今回のみなさんのように会社宛ての場合は御中。相手の宛名は中央に大きく書く。株式会社は鰍ニ省略して書かないことが正式とされている」と説明した。
会社宛でも代表者に出す場合について「団体名、部・課名、肩書き、個人名、様をつけるのが一般的」として「○○課御中○○様」のように敬称を重複させるのは誤りなので注意するよう呼びかけた。
実際の書きかたについて「相手の名前は真ん中に大き目の文字で書く。相手の住所は名前より小さめの字でバランスを見ながら書く。縦書きの場合は右端から鉛筆1本分空けること」とアドバイスがあった。
手紙には頭語や時候のあいさつなどの前文、手紙の趣旨や要件の主文、結びの言葉や結語の末文、日付や署名、宛名の後付けから構成されていると紹介。手紙を書くときのマナーとして、相手を敬うときは尊敬語、自分がへりくだるときは謙譲語を使うことなどを指導した。
実際に生徒達は見本を参考にしながら宛名書きやお礼状の下書きに挑戦した。慣れない言葉遣いなどに苦戦しながらも、書き方がわからないときはその都度、講師に聞きアドバイスをもらいていねいに書き上げた。
伊藤星夏さん(17)は「丁寧な言葉の使い方、相手に誠意を伝える大切さを学ぶことができた。中学生のときにも暑中見舞いの書き方を勉強したことはあったけど、よりよい手紙を書くことができそう」と話した。
※写真は
スクリーンを使い書き方を学ぶ
手紙の書き方を指導する深沢さん
丁寧に指導する講師
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