2025年7月29日号 |
進路選択の道しるべ
大曲西中で企業説明会
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仙北地域振興局は16日、大曲西中学校(佐藤敦校長)で中学生向け企業説明会を開催した。1年生13人、2年生22人の計35人が参加。地元を中心に活躍する企業・団体の9ブースを訪問し、将来の進路選択を見すえ現場の声に耳を傾けた。
建設や製造、情報通信、医療・福祉など幅広い業種が一堂に会する中、生徒らは25分間のローテーションで各ブースを回り、担当者から業務内容や仕事のやりがい等について説明を受けた。
大曲仙北広域市町村圏組合消防本部のブースでは、大曲消防署の赤倉理沙さんと伊藤涼佑さんが、消防士の仕事や使命、魅力などについて語った。
伊藤さんは、消防の仕事について「火災や地震等の災害から地域住民の命や財産を守り、社会の平和を維持、向上させるもの」と説明。実際の職種「予防」「救急」「警防、救助」「通信」について詳しく解説した。
参加した生徒の一人は最新の防火衣の試着にも挑戦。伊藤さんいわく、燃え盛る火はおよそ1000℃にも達するといい、灼熱の炎にも数十秒間耐え得る性能をもつ防火衣に袖を通した生徒は、貴重な体験に目を輝かせた。
赤倉さんは、救急の仕事に従事する救急救命士について「普通の救急隊員にはできない高度な処置をすることができる、とてもやりがいのある仕事。消防士だけでなく、救急救命士になりたいという人もお待ちしている」と呼びかけた。
消防の仕事に興味があったという冨樫海斗さん(1年生)は「小学生の時に消防署を見学したことがあるが、その時は分からなかった火災予防の広報活動や消火栓の点検など、消防にも様々な活動があることを初めて知った。救急救命士の資格についても詳しく教えてもらい、とても参考になった」と話した。
伊藤さんは「実際に消防士になって感じるのは、人を助ける仕事はとてもやりがいがあるということ。怪我や病気で救急搬送した人が、後日元気になった姿を見せに来てくださることも多く、そんな時はこの仕事に就いて良かったと心から思う。将来の進路の選択肢として消防士を考えてもらえるとうれしい」と語った。
※写真は
事業内容などを説明
防火衣を着てみる生徒
熱心に耳を傾ける
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