2025年8月5日号 |
世代超えた歌声響く
大仙・仙北合唱祭に10団体
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宝石のようなハーモニーが大曲市民会館・大ホールを満たした。大仙・仙北合唱連盟(佐藤心一会長)は7月27日、第42回「大仙・仙北合唱祭」を開催。大仙・仙北・美郷地区の10団体が日頃の練習成果を披露した。
佐藤会長はあいさつで、本年5月7日に逝去した故・林誠さんを偲び、「いつまでも青年指導者のように若々しくダイナミックに指揮する姿がとても印象に残っている。合唱連盟の役員・顧問を長く歴任され、私たちに林イズムを浸透させて下さった先生のご冥福をお祈りしたい」と哀悼の意を表した。
その上で「吹奏楽部出身の自分が合唱の世界に足を踏み入れて以来、歌の歌詞がとても重要であることを日々痛感させられている。今日は歌詞の持つ意味、歌で何を伝えたいのかを意識して、合唱する側も聴いていただく側も一体となって楽しんでいただければありがたい」と述べた。
トップバッターを飾ったのは大曲中学校合唱部のフレッシュな12人。「思いを届ける合唱」を目指し、仲間との絆を大切にしながら歌い続けている部員らが「まいごのひかり」と「ボクはウタ」の2曲を披露すると、透明感あふれるハーモニーが会場を包みこんだ。
コスモス混声合唱団はスメタナの名曲「モルダウ」を情感豊かに歌い上げた。続く「Sta nd Alone」ではフルート演奏と共演。フルートの柔らかな音色と歌声が絶妙に溶け合い、会場から大きな拍手が起こった。
あじさいコーラスや大曲グリークラブ、コール・ノーヴァなど、各地域を代表する団体が次々と登場したほか、角館混声合唱団、大仙市混声合唱団も伸びやかな歌声を響かせて聴衆を魅了。中学生からベテランまで、世代をこえた歌声がホールに響き渡った。
西仙北地域から訪れた60代女性は「初めて聴きに来たが、同年代の皆さんの歌声に感動した。中学生のコーラスもとてもきれいで素晴らしかった。皆さんのように打ち込める趣味が自分にもあったらと思わずにいられない」と話した。
※写真は
あいさつする佐藤会長
大曲中学校合唱部「まいごのひかり」
コール更紗「翼をください」
コスモス混声合唱団の「モルダウ」
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