2025年8月16日号
家族の絆 祈りに込め
各地でお盆の墓参り

photo  夏の陽射しが戻った13日朝、大仙市内の寺院や霊園には、花や供物、ペットボトル入りの水などを手にした家族連れの姿があった。立ち上る線香の煙ごしに人々は手を合わせ、先祖の霊に祈りを捧げた。
 大曲須和町の大川寺では、朝の涼しい時間帯から続々と墓参者が訪れ、墓石に水をかけ、菊やリンドウの仏花を手向けるなどして丁寧に墓前を整えた。大仙市神宮寺の宝蔵寺では、蝉の声や読経が境内に響く中、揺れるろうそくの灯りを前に多くの人が頭を垂れ、故人へ祈りを捧げていた。
 家族と訪れた地元の80代女性は「仕事で帰って来られない息子家族の分も手を合わせ、亡夫に『みんな元気でやっている。安心して見守ってほしい』と報告した。時が過ぎるのが年々早くなるが、こうして手を合わせると夫がまだそばにいるような気がする」と語った。
 午後になっても墓参の列は途絶えることなく、故人への思いや感謝の気持ちをそれぞれの胸に静かな祈りの時を過ごした。夕暮れが近づく頃まで、境内には故人を偲ぶ人々の静かな祈りが満ちていた。


※写真は
お墓参りに訪れる人々


詳しくは2025年8月16日(土)号をご覧下さい。
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