2025年8月21日号
優雅でしなやかに
角間川盆踊り

photo  江戸時代を起源とする大仙市無形民俗文化財「角間川盆踊り」が14日、角間川本通りで行われた。笛や太鼓のお囃子に合わせて揃いの浴衣にあみ笠をかぶった角間川盆踊り保存会(鈴木直道会長)会員や地元住民、子ども達が、かがり火を囲んで優雅でしなやかな踊りを披露した。
 角間川盆踊りは、1967年に旧大曲市の無形民俗文化財に指定され、現在は大仙市の無形民俗文化財。かつては「旭踊り」と「仁輪伽踊り」があり、旭踊りは雄物川の氾濫をくいとめようとして巫女を生き埋めにした旭塚の供養の踊りとされ、仁輪伽踊りは滑稽な即興踊りだった。
 1930年(昭和5年)に藤田庄八が旭踊りと仁輪伽踊りを組み合わせて創作した踊りが今の盆踊りになっている。
 保存会では、地元の角間川保育園、角間川、藤木両小学校、大曲南中学校で練習会を行い、毎年伝統の踊りとお囃子を指導している。この日も子ども達が盆踊りに参加し、盛り上げた。
 鈴木会長が「10年ほど前は角間川の人口は2100人だったが1600人まで減少している。保存会では伝統の事業継承として毎年複数回にわたり啓発活動をしている。さまざまな形で輪の中に入って踊ってもらいたい」とあいさつ。お囃子の演奏が鳴り響くと盆踊りがスタートした。
 白と藍色の着物にあみ笠をかぶった保存会の会員や飛び入り参加した地元住民や子ども達が、かがり火を囲むように踊りの輪をつくった。お囃子の太鼓や笛の軽快な音色に合わせて踊りの輪は3回続いた。踊りを一目見ようと、会場には大勢の人が集まった。
 お盆で帰省した人たちも楽しめるよう、2023年から14日に日にちを固定している。
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※写真は
輪をつくる
優雅に踊る
子ども達もお囃子に参加


詳しくは2025年8月21日(木)号をご覧下さい。
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